「グローブにも第二、第三の人生を歩んで欲しい」野球グローブの修理・リメイク専門店Re-Birth
~グラブにはどのような形でも長生きして欲しい
「最近もおじいちゃんが『自分のグラブをお孫さんに渡したい』と来てくれました。優しい思いがストレートに伝わるはずです。そしてグラブ自身も次の人生を迎えられ嬉しいのではないでしょうか」 世界的課題となっているSDGsに取り組む企業は多い。Re-Birthの再生グラブ事業は選手ファーストでの試みだが、実は究極のSDGsなのかもしれない。 「再生グラブの質を高めたりケアをしっかり行うのは、選手1人1人のお悩み解決に繋がると思うからです。悩みが少なくなれば顧客満足度が高まるはずです」 「SDGsに繋がるかもしれないですが、まずは1つのグラブが生き続けて欲しい。米国では過去の名選手のグラブが飾られているのを見かけます。実際のプレーで使えなくても、再生・リメイクして『見える思い出』として受け継がれていくのも嬉しいです」 「ギアを大切に扱え」と言われる。選手時代は手入れを欠かさず大事に扱っていても、野球から離れると忘れてしまう人も少なくない。1つ1つのプレーを通じて多くの思い出が詰まったグラブだからこそ長生きして欲しいものだ。 「グラブにも第二、第三の人生がある」と米沢谷氏は付け加えてくれた。自宅にある古いグラブをRe-Birthへ持ち込みたい思いにかられてしまった。 (取材/文:山岡則夫、取材協力/写真:グローバルポーターズ株式会社)