娘は「ドラッグストア」で薬剤師として働くそうです。「薬局」に勤務する場合と比べて、仕事内容にはどのような違いがあるのでしょうか?
薬剤師は、薬全般に対し幅広い知識を持つ薬の専門家です。しかし、薬局とドラッグストアでは、仕事内容が異なります。今回は、薬局とドラッグストアで働く薬剤師の仕事内容の違いを解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
薬剤師にとって薬局とドラッグストアの違いとは?
ここでは、薬局とドラッグストアの違いについてみていきましょう。薬局では、医師の処方箋をもとに調剤したり、薬事法で定められた医療用医薬品を販売したりします。 一方、ドラッグストアでは、医薬品に比べると人体への作用が緩和的な「医薬部外品」を中心とした販売が主な仕事です。一般用医薬品も取り扱いますが、薬剤師による情報提供が義務付けられており、副作用や依存性の注意喚起や理解度の確認が欠かせません。
薬局とドラッグストアで仕事の違いを比較
薬剤師は、職場の違いによって業務内容が異なります。医療提供施設としての薬局と、医薬品を販売するドラッグストアでの、薬剤師における仕事の違いを解説します。 ■薬局の仕事内容 薬局では、医師の処方箋に基づいて調剤した「医療用医薬品」を提供します。処方箋通りに調剤するだけでなく、適切な飲み合わせや量を精査し、疑問があれば医師への問い合わせが必要です。 患者への服薬指導も重要で、体調の変化や環境など潜在的な不安に耳を傾け、アドバイスも欠かせません。薬局によっては、在宅医療業務を実施しているケースもあるようです。 薬局は、近隣にある医療機関の診療日に合わせて営業することが多いため、薬剤師は日曜・祝日、年末年始に休みを取りやすい傾向にあります。 ■ドラッグストアの仕事内容 ドラッグストアでは、購入者が自分で選べる「OTC医薬品」を販売しています。 ドラッグストアの薬剤師は、直接症状を確認したうえで、使用する医薬品を提案しなければなりません。レジ打ちや医薬品の陳列、在庫管理との兼任などもあり、業務内容が多岐にわたります。 勤務するドラッグストアによっては、上記に加え、調剤業務など幅広い業務を担う可能性があると認識しておきましょう。