松本死刑囚ら7人の死刑執行 上川法相が会見(全文1)7名の死刑を執行
事件の概要
平成元年2月上旬ごろ教団からの脱会の意思を表明していた信者を、頸部にロープを巻いて絞め付けるなどして殺害した事件。 2、平成元年11月、教団の被害者の会を支援する弁護士のほか、その弁護士の妻や1歳2カ月の子供までをも頸部を絞め付けるなどして殺害した事件。弁護士一家殺害事件。 3、平成元年11月ごろから平成6年12月下旬ごろまでの間に化学兵器であるサリンを生成し、これを発散させて不特定多数の者を殺害する目的で教団施設においてサリンプラントをほぼ完成させ、作動させるなどしてサリンの生成を企てた事件。 4、平成6年5月、対策弁護団の一員として教団からの脱会活動等に取り組んでいた弁護士にサリンを吸入させて殺害しようとし、その自動車にサリンを掛けるなどしたがサリン中毒症の障害を負わせるにとどまった事件。 5、平成6年6月、敵対視していた裁判官の宿舎を標的としてサリンを発散させ、付近の住民である7名を殺害し、また4名にサリン中毒症の障害を負わせた事件、松本サリン事件。 6、平成6年6月下旬ごろから平成7年3月ごろまでの間にロシア製自動小銃を模倣した自動小銃、約1000丁を製造しようと企て、部品多数を製作するなどしたほか、平成6年12月下旬ごろから平成7年1月までの間に小銃1丁を製造した事件。 7、平成6年1月、教団から脱走した上、他の信者を教団施設から連れ出そうとした信者を、ロープで頸部を絞めるなどして殺害し、その遺体を焼却して損壊した事件。 8、平成6年7月、信者らの危機意識や国家権力等に対する敵愾心をあおるため、ある信者をそのスパイであるとして拷問を加えた上、頸部をロープで絞め付けるなどして殺害し、その遺体を焼却して損壊した事件。 9、平成6年12月、教団から脱会しようとしていた信者の支援をしていた男性を殺害しようとし、その後頭部付近に化学兵器である【VX 00:05:57】を掛けたが、【VX】中毒症の障害を負わせるにとどまった事件。 10、平成6年12月、警察のスパイであると一方的に疑った男性に対し、その後頸部付近にVXを掛けて殺害した事件。 11、平成7年1月、教団からの脱会活動等に取り組んでいた被害者の会の代表者を殺害しようとし、その後頸部付近にVXを掛けたがVX中毒症の障害を負わせるにとどまった事件。 12、平成7年2月から同年3月までの間に資産家である信者から多額のお布施を引き出そうとし、その所在を聞き出すため、その信者の兄を拉致、監禁した上で、自白を強要するため全身麻酔薬を注射するなどして死亡するに至らせ、その遺体を焼却して損壊した事件。 そして13、平成7年3月、間近に迫った教団に対する強制捜査を阻止するため東京都心部を大混乱に陥れようと企て、地下鉄電車内等にサリンを発散させ、12名の乗客や駅員を殺害し、また14名にサリン中毒症の障害を負わせた事件。地下鉄サリン事件です。 これらのほか、松本が直接関与していない事件としても、例えば井上と中川が犯行に及んだ事件として平成7年5月、警察の捜査を撹乱し、松本の逮捕を阻止するため東京都知事等を殺害しようとして手製爆発物1個を製造し、これを都知事宛てに送付して爆発させ、都知事宛ての郵便物の仕分け担当者に傷害を負わせた事件。新実が犯行に及んだ事件として平成7年3月から4月までの間、逮捕・監禁事件で指名手配されていた信者の逮捕を免れる目的でその信者をかくまうなどした事件などがあります。