紅白歌合戦のOPテーマも務めた、日本のインストバンド。シーンの現状や注目すべき存在を解説
今の音楽シーンを支える4人がインストバンドを結成
金子さんは注目のインストバンドの3組目として、東京塩麹をセレクトした。 金子:彼らもキャリアは長くて、結成は2013年の8人組。中心人物の額田大志さんは藝大出身で、King Gnuの常田大希さんとかWONKの江﨑文武さんとかが同級生。音楽だけじゃなくて演劇のカンパニーを主宰してたり小説を書いたりとかめちゃくちゃ多才な方です。去年『Goodbye』ってアルバムを出していて、さっき台湾の話をしましたけど、台湾のインディー音楽アワードでアジア全体のミュージシャンから選出されるBest Asian Creative Artist賞にノミネートされています。インディー音楽アワードなのでけっこうカッティングエッジな表現をしている人たちが選ばれる賞です。東京塩麹も非常にカッティングエッジな音楽性をしてるので「納得だな」と思うし、こうやってアジアにも広がってるのが実例として現れたという意味でも、今注目してほしいなと思っています。 4組目は、2021年結成のLAGHEADSを紹介した。 金子:メンバーは小川 翔(Gt.)、山本 連(Ba.)、宮川 純(Key.)、伊吹文裕(Dr.)という4人で、本当にいろんなアーティストのライブやレコーディングに関わっている人たちです。関わっている人たちは、米津玄師、King Gnu、藤井 風、あいみょん、iri、中村佳穂、KIRINJI、WONKなどあげていくときりがないくらいいろんな現場に参加していて。この人たちがいなかったら今の音楽シーンが成り立たないんじゃないってくらいの人たちが4人集まって結成したバンドです。ゲストボーカルもけっこう招いて、kiki vivi lily、HIMI、マハラージャンとか。そういう曲ではポップス的なアプローチもしつつ、でもバリバリインストの曲もあって、もうセンスも技術もある人たちばかりなので、どの曲もカッコいいですね。