張本勲氏、王貞治会長が投高打低問題を語る 張本氏「練習が足りない」王会長「我々の時代よりも球種が」
野球評論家の張本勲氏(84=本紙評論家)とソフトバンクの王貞治球団会長(84)が5日、TBS系「サンデーモーニング新春SP」(前7・30)に出演。プロ野球界の投高打低について語った。 【写真あり】2018年に記念撮影する野村克也さん、長嶋茂雄氏、張本勲氏、王貞治氏 昨季、セ・リーグの3割打者はDeNA・オースティン(.316)とヤクルト・サンタナ(.315)の2人、パ・リーグはソフトバンク・近藤(.314)の3人だけだった。通算3085安打を誇る張本氏は「今の時代は打高投低なんですよ。ドームだし、人工芝だし、球は飛ぶし、バットは乾燥している。おかしいよね。練習が足りないんじゃないの?研究が足りないんじゃないの?」と現役選手の努力不足との見解を示した。 張本氏は「1試合でバッターは12回くらいしかスイングをしないんですよ。もちろん練習でもするけど、(試合後)帰ってからもっとスイングしなきゃ。箸を使うようにバットコントロールしないと、打たせまいと思ってくる強い球、速い球をしっかりつかまえることができない。練習してもらいたい。研究してもらいたい。素質はあるんだからもったいない」と主張した。 王会長は「今のピッチャーは我々の時代よりも球種が多いんですよ。昔は3、4種類くらいでしたけど、今は5種類、6種類。ちょっと握りを変えるだけで球って変わるもんですからね。微妙にずらされるところはあると思います」と推察した。 打者へ求めることについては「また、バッターが意識しすぎるところもあるわけです。とにかく芯で打ちゃいいというくらいの気持ちでいければいいんですけど、いざ打席に立つとそうはいかないんでしょうね」と話した。 張本氏は現状を「変えてほしいね。3割バッターは両方(のリーグ)で20人くらいは出てこないと。それくらいは出てもらわないと楽しみがない」と期待を込めて話した。