平安時代のインフルエンサー!? 寅さんも参拝した小野照崎神社にてランパンプスが合格祈願!
寺内:そんな会社員みたいに言い訳するんだ(笑)。
小林:神様がまだ人間だった頃の話ですからね。 小野:それで終わればよかったんですけど、京都に戻って「遣唐使は時代遅れだ!」とかを……。 小林:言っちゃったんですか(笑)? 小野:漢詩で風刺したんです。そしたら、それが見つかってしまって……さすがにこれは看過できないと。 寺内:副使が言ったわけですもんね(笑)。 小野:しかも天皇にすごい近い方でしたので流罪にされてしまうんです。 ランパンプス:ええっ!
小野:流罪はすごく重い刑だったんですが、その中にもランクがあって、一番重い「遠流(おんる)」という形で京都から瀬戸内海を通って島根県の隠岐の島に送られてしまったんです。
小林:相当怒らせたんですね。 小野:さらに財産など、いろんなものを取り上げられてしまったんです。 小林:それからどうなるの? だってもう無理じゃん。 小野:それが30代ぐらいの話なんです。 寺内:え? まだ30代ですか?
小林:ホリエモンみたいですね(笑)。 寺内:でも、ホリエモンもあそこからメルマガでまた立ち上がったからね。 小林:今やロケット打ち上げてんだからね。 小野:実際メルマガみたいな話でですね、旅立ちの時に「今から私は隠岐の島に流されます」と詠んだ歌が百人一首に撰されたんです。 小林:めっちゃ売れたんだ! 小野:それからも歌を詠いまくったんです。 寺内:そのときの自分の胸中とかをですか? 小野:それを全部和歌や漢詩にして、それが京都でバズったんです(笑)。
ランパンプス:バズり(笑)!
小野:「さすがにこれだけうまいこと言うやつは残しとかなきゃいけないんじゃないか」というような話になったかは定かではありませんが、極刑に一番近い遠流で飛ばされましたけど、たった1年2ヶ月程で恩赦され帰ってくることになったんです。 寺内:腕っぷしで戻ってきたと! 小林:平安のインフルエンサーだ(笑)。確かに学問と芸能にぴったりの神様ですね。 小野:普通の人じゃできないような話がいっぱいありましたけれども、それに輪にかけて、朝は朝廷で法律のお仕事をされて、それが終わったら夜は井戸を通って閻魔様の副官で冥界の裁きをしていたと言われています。 寺内:一気に神様っぽい話になった! 小林:ダブルワークだ! 人間界も冥府も裁きやってると! 小野:京都の「六道の辻」というところにある六道珍皇寺というお寺さんの井戸を通って行かれたと言われています。 あまりにも優れていたから、そういう伝承があるんでしょう。 寺内:僕らは芸人なんで、やっぱり渥美清さんのお話を聞くんですけど、実際の話なんですか?