吉村洋文府知事もう「維新」の代表ヅラだが…街宣で“封印”大阪万博チケットは売れ行きメタメタ
来月1日投開票を迎える「日本維新の会」の代表選。共同代表を務める大阪府の吉村洋文知事の他、金村龍那衆院議員と空本誠喜衆院議員、松沢成文参院議員の4人で争っているが、ちっとも盛り上がっていない。実態は「吉村さんで決まりだが、とりあえず4人の構図を演出した」(維新関係者)という出来レースがミエミエだからだ。 【写真】中1女子に2万円渡し性的暴行…逮捕されたロリコン維新元議員・椎木保容疑者は小中高の元教員 「結果ありき」の安心感か、吉村府知事は早くも新代表ヅラだ。兵庫県知事選の総括のため、24日に神戸市内で開かれた「兵庫維新の会」の会合に出席。県議会が不信任決議を突き付けた斎藤元彦知事の再選を受け、「何事もなかったかのように進んでいくのは違う」と主張し、県議会全体の自主解散を迫った。維新とは別会派の県議がこう憤る。 「自分とこの代表選が終わってもないのに、『何を好き勝手言ってんねん』という話ですよ。維新の県議も呆れ半分という感じ。ただのパフォーマンスでしょう。議会では、斎藤知事への告発文書の内容の真偽と公益通報への対応などを百条委員会で引き続き調べている最中です。真相究明が先であって、自主解散なんて誰も相手にしていませんよ」 そもそも県議会の自主解散には、全議員85人の4分の3以上が出席し、5分の4以上の同意を得る必要がある。第2会派の維新(21人)単独では到底ムリだ。 ハナから実現不可能な注文を付けること自体、おかしな話だが、大阪の首長が兵庫県政に口出しするのもおこがましい。県議選に突入しても余計な経費がかかるだけで、維新の看板である「身を切る改革」「無駄削減」と逆行する。 ■2週間で6万枚とペース激減 よそにしゃしゃり出る前に、吉村知事は自身の足元を心配したらどうか。来年4月に開幕する大阪・関西万博のチケット販売状況が壊滅的なのだ。 吉村知事は25日、仏パリ近郊で開かれる博覧会国際事務局(BIE)総会に出席するため、関西空港を出発。「万博の中身を世界各国に伝える最後の機会」と意気込んでいたが、そもそも国内の機運醸成が進んでいない。 前売りチケットの売り上げペースは先月10日に企業向けの700万枚を突破した時点から急失速。それまで週あたり数十万~100万枚のペースだったのに、今月に入ってから730万枚(6日)→731万枚(13日)→736万枚(20日)と2週間で6万枚しか売れていない。この超低空飛行で推移していけば、販売目標の1400万枚は絵に描いた餅だ。 吉村知事は先の衆院選で、街頭演説の終わり際に「万博来てや~」と呼びかけていたが、代表選の街宣では“封印”。万博は「もうエエでしょ」が本音とちゃうの? ◇ ◇ ◇ 地域政党「大阪維新の会」の代表選で大阪府の吉村洋文知事が19日、再選された。その吉村氏が住民投票で2回否決された「都構想」の実現に向けて新たな制度案を作ると表明。すでに住民投票で2度否決されているのに、何回挑戦すれば気が済むのだろうか。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。