次元の壁を飛び越えてPLAVEが初のライブビューイングを開催!
韓国で現在人気沸騰中のバーチャルアイドルPLAVEが「PLAVE FAN CONCERT 'Hello, Asterum!' ENCORE」を開催。この公演は今年の4月13、14日にソウル・オリンピックホールにて開催した初の単独ファンコンサート「PLAVE THE 1ST FAN CONCERT 'Hello, Asterum!' 」のアンコールで、日本ではライブビューイングも実施された。今回はその10月5日の公演の模様をレポートします。 【画像】“次元”を越えるPLAVEのファンコンサート! ライブビューイングの模様はこちら!
Asterumで会えた喜びが爆発しちゃう! 大人気グループPLAVEのライブレポ
【ペンになってもいいですか!?】vol. 219 スクリーンに「Hello, Asterum!」のウィンドウが登場すると、雲の上を飛んでいくような映像が流れ、白い王子様ルックの衣装に身を包んだPLAVEのメンバーが登場。厳かなピアノの旋律からスタートする「기다릴게(待ってるから)」でコンサートが始まった。 青く光る宇宙空間をバックに、客席からは大きなコールが響き渡る。ラスト、バンビが空に手を伸ばすようなポーズで曲が終了すると割れんばかりの歓声が沸き上がり、PLLI(プリ、PLAVEのファンの名称)の盛り上がりは早くも最高潮に。 PLAVEのライブは4月以来、約半年ぶり。「今回はより大きい会場で愛らしいPLLIのみなさんにお会いできてとても幸せです」とウノが頭上でハートを作ると、今回のコンサートのチケットが10分で売り切れたことを報告。 「6か月ぶりにAsterum(アステラム、PLAVEのメンバーたちが暮らすCaelumと我々がいるTerraの間に存在する空間)でみなさんとお会いするので、待っていた分だけ後悔なく楽しんでください。PLLI、準備できましたか?」とバンビが客席に向かって尋ねると、ペンライトが瞬きのように輝く。それに感動したメンバーたち。ノアが両手を交互に上下させると、客席のその動きを真似するように動き、ペンライトの光が揺れる。 メンバーの合図で衣装がブルーのグラデーションに変わると、ペンライトの光も青紫に変化。バンビの「瞬く星の下でこの瞬間を覚えていて」という歌詞からスタートする「I Just Love Ya」、カジュアルルックに着替えての「왜요 왜요 왜? (なぜなぜなんで?)」では今までのしっとりした世界観から一転、歌いながらイェジュンがはしゃいだり、バンビからハミンのフリーダンスがあったり、普段のおちゃめな姿が垣間見えるステージに。 別のカジュアルルックに着替えて歌った「Pump Up The Volume!」は今年6月にオンライン配信中にメンバーが即興で作ったメロディをもとに8月にリリースしたばかりの新曲。爽やかな風が吹き抜けるような楽曲を、初めてPLLIの前で披露できたことで、メンバーたちも喜びを隠せなかった。 MCではメンバーたちにPLAVEの曲の中で何が一番好きかを尋ねるウノ。ノアは「全部! なぜなら僕たちが作ったから」と言いつつ、「今作ってる曲があるんだけど」とネタバレしようとすると、そこにイェジュンが「最近作った曲があるんだけど、ソレじゃなくてアレ」と乗っかり、さらにハミンまで「それを言うなら最近作った振付があるんだけど…」と勢いが止まらない。 バンビはだいぶ悩みながら「最近ダンスを踊ってみたのがいいんだけど」、ウノ「僕もバンビさんが言ったアレ」と結局誰も曲名を明かすことなく好きな曲コーナーは終了。ただ全員挙げた曲が違ったらしく、「僕たちは曲の好みも性格、感受性も全然違うんですよ」とバンビ。 そして「このアンコール公演をきっかけに、みんながもつ考えと感情をより理解するためにリーダーとして準備したものがあります!」というイェジュンの言葉で始まったのが「INSIDE PLLI」のコーナー。これはメンバーがPLLIの気持ちになってみるというもので、背景が変わると同時にメンバーにはそれぞれ小物がセットされた。 頭に耳のようなヘアアクセを付けられたウノはヨロコビとして「僕はメンバーと一緒においしいものを食べる時が幸せだし、なによりメンバーといっしょにおいしいものを味わっていると感じる時に幸せを感じるよ」とPLLIに挨拶。 メガネを身に付けたイェジュンはカナシミとして「僕はタンパク質含有量について面白くもない話を聞かされると悲しくなる。メンバーたちが『自分が頼んだ鶏むね肉がもっとおいしい』といって言い争ってるのを見ると悲しくなる!」と感情を高ぶらせながらコメント。手にボクシングのグローブをつけたハミンはイカリ。 「僕はバンビ兄さんにゲームが下手だと言われた時に怒りを感じます」といって暴れ、最後にはグローブを付けた両手で自分の顔を殴り倒れるという奇行にメンバーもびっくり。ムカムカのバンビは頭に大きなピンクのリボンを付けて、「僕はバンライン(バンビが率いるバンビライン)に新しいメンバー加入を考えている時にムカムカするけど、何より誰も手を挙げない時にもっとムカムカする」といってメンバーを笑わせた。 最後にヘッドフォンをしたノアはビビリ。体育座りして、「僕は運動を4日以上できなかったら不安だし、メンバーたちが炭水化物と脂質しかない食べ物を頼んだら不安だ」とブツブツ言い出したり床を転がったり椅子の上で飛んだりはねたりして不安を表現した。その後も5人のINSIDEストーリーは続いた。 続いてのコーナーは「PLAVEのPOUCH」。ハミンが「PLLIが見たかったカバー曲、カバーダンス、チャレンジを全部やってみました」とコーナーを説明すると、まずはイェジュンとウノがaespaの「Armageddon」を踊ると、ウノとハミンはDynamicduoの「Guilty」のラップをカバー。 ウノ、ノア、ハミンはEXOの「Growl」を踊ってみせると、ノアとバンビで「DAY6」の「녹아내려요(溶ける)」を熱唱! 最後はイェジュンとバンビから始まった謎のダンスにメンバー全員が巻き込まれて大盛りあがりのうちにコーナーは終了した。 「PLLIと5人の感情が積み重ねてきた思い出を振り返ってみましょう」とノアが言って始まったのは「記憶のむこう」コーナー。「活動していて一番誇らしかった瞬間は?」という質問ではウノが音楽番組1位になった時を挙げ、PLAVEが「SHOW CHAMPION」で1位になったことを喜びいっぱいに紹介するイェジュンとメンバーたちの姿が映し出され、再びPLLIたちに感謝の気持ちを伝えていた。 ハミンが挙げたのは、初めてPLLIと出会った4月の単独コンサート。「当時もすごくびっくりしたし、今もびっくりしています」と言うと、イェジュンも「(今日も)PLLIがたくさんいる!」と会場に向けて手を振った。 「時間を戻せたらどんな記憶を変えたいですか」という質問にはイェジュンが前回のコンサートを挙げて、「喉の状態があまりよくなかったので、もっといい姿をお見せできたらよかったのに…」としんみり。そしてバンビは「時間を戻したら今が消えてしまいそうだからで何も変えたくない」と潔い答え「僕にとってはすべてが自分のためになったし、どんな瞬間も後になったら全部理由があったんだなって思うから。みんながいるからそう思うんですよ」とPLLIに向けて自分なりの考えを語った。 「たった1つ思い出を残せるとしたらどんな思い出を残したい?」という質問には、ノアが両手を広げるとカメラの向きが変わって、会場のみんなを背にしたメンバーが映し出される。そして「今この瞬間!」とミュージカルのように歌いだし、PLLIとPLAVEがリアルに同じ空間にスクリーンに映し出された。 そして「PLLIの心のなかにはPLAVEという5つの感情がいつも寄り添っています。ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も、そんな思い出も全部受け取めて、ありのままを愛してほしいとお伝えしたいです」とウノ。 イェジュンは「今までの時間よりこれから一緒に過ごす時間のほうが長いので、これからもいろんな幸せだったり楽しい思い出をたくさん作りましょう!」と叫んで、会場のPLLIたちを盛り上げた。 今回のアンコール公演でもソロステージが充実。バンビのIUカバー「내 손을 잡아(私の手を掴んで)」に始まり、バイクがステージに登場すると同時にファイアーボールが打ち上がるとウノが登場、「Lit」からバンビが合流してaespaの「Next Level」カバーを2人でパフォーマンス。 ハミンはNFの「The Search」を歌い上げたかと思えばSF映画のようなアクションも披露。制服に着替えて歌われた「여섯 번째 여름(6回目の夏)」に続いてはノアがソロでWOODZの「Drowning」を熱唱。切ない曲を高らかに歌い上げた。イェジュンはグランドピアノを弾いたと思いきや、ピアノの上に足を組んで座りROSÉの「On The Ground」をしっとりと響かせた。 雪のように真っ白な衣装でちょっと早い「Merry PLLIstmas」でクリスマスをお祝い。曲が終わるとメンバーが口々に「メリークリスマス!」と言う中、誰かは「あけましておめでとう!」と気が早すぎる挨拶も飛び出した。「우리 영화(僕たちの映画)」ではメンバーが歌いながら肩を組み、最後にはバンビが両手でハートを作って本編は終了。 アンコールでは白いツアーTシャツにジーンズに着替えたメンバーたちが登場。「Pixcel World」で会場と一体となると、PLLIの大きな声にハミンも思わず「喉は大丈夫ですか?」と問いかける。 最後にはメンバーたちからあらためて挨拶が。「これからもずっと前に進み続けます!」とウノが叫ぶと、ノアは遠くを指差し「2階も3階もありがとう!」とハートを飛ばす。さらにステージを右に左に歩き、PLLIたちとの別れを惜しむように挨拶。 最後はメンバー揃って手をつなぎ、会場に向かって深々とお辞儀すると、そのまま退場…する前にバンビ以外の4人がステージに倒れ込んで帰りたくないと号泣。アカペラで歌ったり、できる限り時間を伸ばそうとしつつ、それでもPLLIたちの大きな歓声に包まれて最後は「PLLI、愛してる!」と言って「PLAVE FAN CONCERT 'Hello, Asterum!' ENCORE」は終了。メンバー5人の手書きメッセージとそれを読み上げる声が会場に残された。次にまた彼らがAsterumに現れる日を楽しみに待ちたい。 (C)VLAST
取材・文 尹 秀姫 (C)VLAST