渋沢栄一を敬愛する看板娘が、ラジオ局で統括ディレククターとパーソナリティを任されていた
そして、昨年からは「しぶさわくんFM」の統括ディレクターとしても奮闘中。しかし、なぜ渋沢栄一なのだろうか。 「彼が生まれたのは現在の埼玉県深谷市ですが、晩年はすぐそこの飛鳥山に居を構えて家族と暮らしていました。北区を愛して移り住んだ彼の熱意を受け継ぐ存在として、北区観光協会が『しぶさわくん』というキャラクターを誕生させたんです」。 ともに北区を愛する二者がタッグを組んだ形だ。
もちろん深谷市とも交流があり、「しぶさわくん」は同市のイメージキャラクターである「ふっかちゃん」のバースデーパーティーに毎年遊びに行って他に招かれたゆるキャラと一緒にお祝いする。
なお、スタジオの入り口には気になるガチャガチャもあった。100円を入れて回せば番組関連の缶バッジが出てくるのだ。
「飛鳥山の広大な敷地にあった渋沢ゆかり建物の多くは1945年の空襲で消失しましたが、現存するいくつかの建物は見学することができます。また、おみやげ館では渋沢グッズをたくさん販売しているのでぜひ行ってみてください」。 取材後に行ってみました。
ここでは北区の事業者を中心に開発した渋沢オリジナル商品をはじめ、区内の魅力あるお土産を購入できる。
新紙幣の発行を誰よりも喜んでいる未来さんは、統括ディレクターとして日々の番組作りに励んでいる。
現在、「しぶさわくんFM」では全13番組を配信中だ。
たとえば、「Kanako-Vision」は女性初の北区長であるやまだ加奈子さんがゲストととともに北区をより豊かにする未来を考えるというもの。1回目のゲストはこちらも女性の豊島区長・高際みゆきさん。そもそも、区長同士の対談はなかなか珍しい。 また、開局当初から続いている番組が「謎就活」だ。 「学生さんをスタジオに呼んで就活中に遭遇したエピソードを語ってもらうという内容で、面接中に椅子ごと後ろにひっくり返ったけど合格したとか面白い話が満載。とかく堅苦しくなりがちな就活を笑い飛ばそうという趣旨です」。