【プレビュー】中断明けを久々の勝利でリスタートしたい福岡と首位再浮上を狙う町田が激突! | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは9月13日から14日にかけて第30節が開催。ベスト電器スタジアムでは、アビスパ福岡とFC町田ゼルビアの一戦が行われる。 ●【動画】横浜FM ヤン マテウス&京都 ラファエル エリアスインタビュー
中断明けのリーグ戦でしばらく勝利がない福岡が熾烈な優勝争いの渦中にいる2位町田をホームに迎え撃つ。 福岡は、9位とまずまずの位置につけているものの、7月以降の公式戦では勝ちなしというもどかしい時期が続いている。この中断期間を経て、夏場に足踏みが続いている現状を9月最初のリーグ戦で打破することができるか。就任4シーズン目の長谷部茂利体制下今節のミッションになるだろう。 これまで堅守を強みとしてきたチームとしては、直近で大崩れこそないものの、7月以降にクリーンシートがない状況は改善したいポイントだ。ただ勝ちなしがスタートした第22節・京都戦(1●2)での出場以降、欠場が続いていたDFドウグラス・グローリーが戦列に復帰できそうなことは最大の朗報だ。約2か月ぶりに戻ってこられそうな守備の要が”堅守復活”へのキーマンとなりそうだ。 その上で久しぶりの勝利を掴むためには、攻撃陣の活躍も必須だ。先制点を取ったゲームでは、ここまで9勝4分1敗と好成績を残しており、福岡にとっては勝敗に関わる大事なポイントでもある。そういった意味でもFWシャハブ・ザヘディには4試合ぶりのゴールを期待したい。二桁得点に王手をかけているストライカーが堅守町田の牙城を崩すクオリティーを示せるかは注目ポイントになる。 町田は前節、土壇場でFWエリキの同点弾で追いついて何とか勝ち点1を死守したものの、リーグ戦では2試合勝ちなしが続いている間に、破竹の勢いがあるサンフレッチェ広島に勝ち点で並ばれ、得失点差によって首位を明け渡す格好となった。9月最後のリーグ戦では、広島との直接対決を控えており、そこへ再び勢いを加速させていくためにも今節は勝ち点3が欲しいのは間違いない。 中断期間にJリーグYBCルヴァンカップの準々決勝に臨んだが、敵地での初戦でアルビレックス新潟に5失点を喫した大敗が響いて、ホームでの第2戦目で2-0で勝ち切ったものの、カップ戦のタイトル獲得が消滅。昇格初年度で優勝争いに絡んでいるリーグ戦に全集中できる状況にはなったことを前向きに捉え、仕切り直しとなるリーグ戦でタイトル獲得への希望を紡いでいきたいところだ。 今節は、FW藤尾翔太が出場停止。韓国代表のFWオ・セフンやオーストラリア代表のFWミッチェル・デュークといった攻撃陣にはより一層期待がかかる。また守備陣では、DF中山雄太や望月ヘンリー海輝、GK谷晃生といったアジア最終予選で出番がなかった代表帰りの選手たちがその悔しさをリーグ戦にぶつけて、再びアピールできるか。攻守ともに代表帰りの選手たちの活躍が問われる一戦になりそうだ。 6月に行われた前回対戦では、お互いに堅守という共通した強みを発揮し、スコアレスドローという白黒つかない幕切れとなった。お互いの特徴を踏まえれば、2度目の対戦でも手堅いゲームにはなるだろう。堅守を攻略し、勝ち点3を掴むのはどちらになるか。その結末に注目だ。