高市早苗氏のネックは「ブラックな応援団」 裏金問題で批判された面々が支援【総裁選】
情勢調査の結果に異変が起きている。「小泉」「石破」の“2強”に「高市」が割って入ろうというのだ。もっとも、そんな彼女の勢いをそぎかねないのが、同僚議員からの評価と「応援団」の存在である。 【写真】「わぁ、こんなにきれいな人がこの世にいるのか!」 対抗馬・石破氏は慶大時代、妻・佳子さんにひとめぼれしたという ***
たとえ一人になっても私が正しければ問題はない――。高市早苗経済安保相(63)が私淑するサッチャー英国元首相の言葉だ。しかし、当然ながら総裁選は、一人だけで戦える勝負ではない。 政治部デスクが言う。 「1回目の投票では、党員票が議員票の367票と同数に換算されます。今回は候補者が9名と乱立した結果、議員票が割れるので、党員票の動向が極めて重要になります」
予想外の躍進を見せる高市氏
その党員票で高市氏が予想外に伸長。永田町で波紋を呼んでいる。 「先ごろ日テレが党員・党友を対象に実施した調査では石破茂元幹事長(67)が25%でトップを維持したのですが、驚くべきは高市氏が2位で22%。小泉進次郎元環境相(43)は19%と3位に甘んじたのです」(同) 政治ジャーナリストの青山和弘氏も情勢を次のように読む。 「たしかに党員票では石破氏がトップで2番手は高市氏、そこに小泉氏が続く構図です。議員票と合わせると、現状では小泉氏が140票、石破氏が130票、高市氏が120票くらいと推計される。10~20票しか差が開いておらず、僅差の争いになっています」
「高市さんは同僚議員から不人気」
三つどもえの戦いだというのである。こうなると、党員票のみならず議員票の動向も大切になるはずだが、 「高市さんは同僚議員から不人気でね……」 とは、自民党関係者。 「高市さんは前回総裁選では、旧安倍派の支援を受けて、1回目の議員票で岸田文雄首相に次ぐ114票を獲得しています。党員票で伸び悩んで決選には進めなかったのですが、問題はそのあと。彼女は応援してくれた旧安倍派の面々らに対しお礼にも出向かず、かなり不興を買ってしまった。今回、彼女が推薦人集めにも苦労した背景にはこうした事情があったのです」