【年金支給日カレンダー】増額分は6月14日から!年金振込通知書もチェック
「国民年金(基礎年金)のみ」では月額平均でいくらか
先ほどの厚生年金は国民年金を含む平均月額でした。 では、1階部分の「国民年金部分だけ」の平均月額はいくらでしょうか。 ●国民年金(老齢基礎年金)の受給額 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 国民年金のみでは5万6316円となりました。 厚生年金に比べると、国民年金のみで老後生活するのは難しいでしょう。 ●「厚生年金部分だけ」で月いくらか ちなみに厚生年金を月10万円受給する場合、国民年金を除き、「厚生年金だけ」だといくらになるでしょうか。 全体の平均受給額から試算します。 月10万円ー5万6316円(国民年金の平均受給額)=4万3684円 厚生年金だけでは月4万3684円となりました。
6月に届く「年金振込通知書」とは?
年金振込通知書は、各支払期の年金振込額を知らせる重要な書類です。 原則として、年に1回(6月)に送付され、振込額や振込口座に変更がなければ、その後の支払月には送付されません。手元に届いた際には、必ず内容を確認しましょう。
老後資金の準備はどうはじめるか?
今回の調査では、平均受給額に焦点を当てました。 1万円単位で受給権者数を見ても、年金の受給額には個人差が顕著にあることがわかりました。 老後の資金計画を始める最初の一歩は、「老後資金の柱」となる年金受給額を確認することです。受給予定額については、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などを活用してチェックしておきましょう。 年金の受給予定額を確認した後は、老後に向けて預貯金を積み立てたり、公的年金を増やす方法を探したりするほか、資産運用も老後資産形成の選択肢です。 新しいNISAが2024年から始まりましたが、資産運用が以前よりも取り組みやすくなっています。 公的年金や私的年金に限らず、貯蓄や資産運用など、さまざまな選択肢を検討し、自身に適した老後の準備を計画してみましょう。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」 ・日本年金機構「ねんきんネット」 ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」 ・日本年金機構「年金振込通知書」
齊藤 慧