大学中退で競馬界へ 〝国際派〟平岩大典助手は10回目の調教師試験で合格 名伯楽の著書に感銘
10回目の試験(一次合格は今回が6回目)で夢をかなえた平岩大典調教助手(美浦・大竹)は愛知県出身の41歳。学生時代に読んだ藤沢和元調教師の著書に感動したのが調教師を目指すきっかけといい、〝ウマ娘〟で知られるサイバーエージェントの藤田晋代表取締役の母校でもある青山学院大学を中退してこの世界に飛び込んだ。競馬学校厩務員課程卒業後はイギリス、アイルランドに渡り、シーザスターズで知られるJ・オックス調教師や愛で開業する児玉敬調教師のもとで研さんを積んだ。 勝ちたいレースにロイヤルアスコット開催のゴールドカップ(芝19ハロン210ヤード)を挙げる国際派。来春のサウジ、ドバイ開催は日本馬に帯同し現地で勉強したいと目を輝かせた。 「(師匠である)大竹正博調教師のチームづくりや調教などが私の調教師としての考え方の土台になっています。多くの方々に応援してもらって合格できたので、スタッフや関係者に平岩厩舎に携わって良かったと思ってもらえるような恩返しがしたい」と世界の舞台で活躍するトレーナーへ第一歩を踏み出す。
東スポ競馬編集部