さいたま市に米粉パンとコーヒーの店「ヤマナカ商店」 夫婦で出店
米粉おやつのカフェ「ヤマナカ商店」(さいたま市北区櫛引町2)が自衛隊入り口交差点近くにオープンして、12月5日で3カ月がたった。(大宮経済新聞) 【写真】日替わりの米粉パン 店主の山中進一郎さんは、カフェや焙煎(ばいせん)工場など、コーヒーに関わる仕事に20年以上就いてきた。7年ほど前、夫婦で都内からさいたま市に移り住んだ。いずれ自分の店を持ちたいと考えていたものの、決意が固まったのは4年前に子どもが生まれたことがきっかけだという。 「親になって改めて地域を見たときに、小さい子どもを連れて気軽に立ち寄れる喫茶店が少ないと感じた。そこから、自分でそういう店を作りたいと思うようになり、準備に動き始めた」と進一郎さんは振り返る。妻の恵理香さんも、進一郎さんと同じカフェの元店員。進一郎さんと同じくカフェ開業への思いを持つと同時に、「小さい子どもでも安心して食べられるものを提供したい」と考え、米粉を使ったパンやスイーツについて勉強。その数年の間、「散歩の途中に立ち寄ってもらえるような立地」を条件に物件を探し、現在の場所を見つけた。 米粉パンは、ベーグル(250円~)、マフィン(300円~)、塩バターロール(240円~)など、味は日替わりで8種類ほどを準備し、焼き上がり次第、店頭に並べる。米粉スイーツは「おこめブラウニー」(420円)、「おこめチーズケーキ」「ティラミス」(以上550円、ティラミスのみテイクアウト不可)。ドリンクはドリップコーヒー、カフェラテなどのほか、「ココア」(以上500円)、「りんごジュース」(450円)はキッズサイズ(320円)も用意する。進一郎さんが焙煎したコーヒー豆(100グラム=980円~)も販売する。 乳幼児連れでも利用しやすいよう、ベビールームも完備。進一郎さんは「オープンして3カ月近くたって、常連のお客さまやベビールームのことを知って小さいお子さま連れで来店するお客さんも増えてきた。これからも『コーヒーを飲みたいな、パンを食べたいな』と思ったときに、気軽に立ち寄ってもらえる店でありたい」と話す。 週2回ほど利用するという近隣在住の40代男性は、「気の向いた時に立ち寄ってゆっくりできるので気に入っている。どれもおいしいが、塩バターロールが特に好き」と話す。友人と3人で訪れていた40代女性は「以前から『近所にコーヒー屋ができたらいいのに』と話していた。本当にオープンしてうれしい。温かい雰囲気で、店主夫婦の愛を感じる店」と話す。 営業時間は9時~17時。日曜・木曜定休。(2025年1月より、日曜・月曜定休)日替わりメニューはインスタグラムで確認できる。
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