【更年期カウンセラー・吉川千明さんに相談!】コロナ禍以降、人に会わない日常が続いています。このままでは認知症になってしまうのではと心配
コロナ禍のステイホームによって、ライフスタイルが戻らない、という人は少なくない。「外に出る・人に会うことがおっくうになる。それは、とても深刻な問題をはらんでいます」と警鐘を鳴らすのは、メノポーズ(更年期)カウンセラーの吉川千明さん。OurAge世代が知っておくべき、大切なことについて伺った。
人に会わない日常…このままでは認知症になってしまうのでは?
<お悩み> コロナ禍をきっかけに外出が減り、友人とのランチの習慣もなくなったまま。そのせいか、おしゃれもほとんどしなくなりました。「このままでは、いずれ認知症になるのでは」と危惧しています。認知症は長生きした証だと割り切って、前向きに受け止めていこうとは思うのですが、なかなかそれも難しいです。(59歳・専業主婦) <回答> おしゃれをして外に出て、おっくうな気持ちと闘ってください。
コロナがもたらした「見えない傷跡」
「相談者さんにお答えする前に、まず私が感じていることからお話させてください。コロナはすでに収束したように思われているけれど、私が行っているカウンセリングでは、いまだその影響を受けている人がたくさんいます。ステイホームでリモートワークになり、人に会わない時間を長く過ごしたことで、何かと疑心暗鬼な気持ちになってしまう、とおっしゃるのです。 例えば、『誰か私の悪口を言っていないだろうか』『自分はこの仕事を続けていていいのだろうか』『リモートのままなので対面で叱られることはないが、褒められることもない』…等々。人は一度出不精になってしまうと、なかなか元には戻せなくなるもの。社会やライフスタイルの変化によって体調を崩したり、鬱になってしまったり、パンデミックというものが、見えないところでもいかに大きな傷跡を残しているのか、痛感しました。 そんなコロナのリバウンド問題の深刻さを思うと、今回のお悩みには少々、辛口になってしまうかもしれません。でも『吉川さん、キャラ変したんだな』とでも思ってお読みいただけたらと思います(実はもともと、毒舌家の私です笑)」