【解説・衆院選】政権交代までいくのか? 与党で過半数維持はギリギリの情勢
忽滑谷こころアナウンサー 「今回、政権交代まではいかなくても、仮に与党が過半数を割ってしまったらどうなってしまうんですか?」 伊佐治局長 「2009年の民主党政権のように野党第一党が一気に過半数を超える情勢ではありません。一方で、自公で過半数という石破首相が示した勝敗ラインをめぐるギリギリの戦いになっています。石破首相の責任を問う声も上がりそうですが、『少数与党』による政権運営であるとか、あるいは政党同士の連携による新しい政権の形を模索する動きが出てくる可能性もあります」
鈴江キャスター 「選挙戦もいよいよ最終盤ですが、各党からは取材してどんな声が聞かれますか?」 伊佐治局長 「取材していますと、与野党の双方から選挙戦に熱気がない、冷めているといった声が上がっているというのが印象的でした。双方が投票率が下がることを気にしています。従来は、投票率が低いと組織票で優位に立っている自民党・公明党が有利なんですが、今回、自民党支持者の中に裏金問題への反発から投票に行かない人も出ている声も聞きまして、ちょっと自民党も焦っています」 鈴江キャスター 「過去の衆院選の投票率は徐々に低下傾向にありまして、前回の衆議院選挙、2021年は投票率55.93%でした。若い人、20代は投票率36.5%ということで、関心の低さもあるんでしょうか、投票率の低さが気になりますよね」 伊佐治局長 「20年くらい前ですが、あるベテラン議員が『投票率なんて上がらなくていい。投票に必ず行く高齢の支持層を固めれば選挙は勝てる』と話していたのを覚えています。政治に関心がないからといって投票に行かないと、政党も候補者も若い世代を相手にしなくなってしまいます。実現してほしい政策があるのかどうか、しっかり政党、候補者を見極めて、まずは選挙に参加して、一票を投じることが大事だと思います」 鈴江キャスター 「なかなか全ての政策を支持できる候補者や政党をみつけるのは難しいところではありますよね」 森キャスター 「自分が関心があるトピック1つでも、この政党と言っていることが同じだな、自分の気持ちが乗っているなというところに1票を投じる選挙の仕方でもいいのかもしれませんね」 鈴江キャスター 「一人ひとりの暮らしに関わる大事な選択。1票を投じてください」