中国の若者が日本の「ちいかわ」グッズに長蛇の列 名創優品がコラボ、期間限定店舗にファン殺到
■フリマアプリで高値転売も 「以前、ちいかわの手のひらサイズのフィギュアを個人輸入した時には600元(約1万2564円)以上もかかった。名創優品なら、同じくらいの大きさのフィギュアが50元(約1047円)ちょっとで買える」。北京のポップアップストアに来店した李里さんは、そう顔をほころばす。 そんななか、ポップアップストアで販売された商品が高値で転売されるケースも出てきた。財新記者が中国最大のフリマアプリ「閑魚(シェンユー)」を検索したところ、パジャマ姿のちいかわキャラクターのぬいぐるみが定価の69.9元(約1464円)の2倍前後となる110~140元(約2303~2932円)で取引されていた。
名創優品は近年、中国内外の人気キャラクターとのコラボ商品を次々に投入している。今回のちいかわとのコラボは、それらのなかでも破格のヒットと言えそうだ。 とはいえ、人気キャラクターの版権取得はコストアップ要因にもなる。名創優品の開示資料によれば、知的財産権のライセンス料を含む「販売・流通費」の2023年下半期(7~12月)の支出額は13億2200万元(約277億円)に上り、前年同期比7割も増加した。
(財新記者:孫嫣然) ※原文の配信は4月1日
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