パート先で「寸志1万円」をもらいました。うれしいのですが、年収が「130万円」をギリギリ超えそうです。来月の勤務時間を減らすべきでしょうか…?
働き方を考えよう
年収130万円からたった1万円増えただけでこれだけ手取りが減るのであれば、短期的に考えるとパート年収は130万円以内に抑えることが望ましいといえるでしょう。 ただし、長期的に見た場合、年収の壁を大きく超えて収入を増やすことも選択肢のひとつといえます。老齢厚生年金の報酬比例分は、納付した金額や働いた期間に応じて変わってきますが、おおよそ以下の式で求めることができます。 ・平均標準報酬月額×5.481÷1000×加入月数 年収131万円の人が10年間パートで働くと、年間7万2349円(1ヶ月あたり6029円)を老齢厚生年金として老齢基礎年金に上乗せして受け取ることができるようになります。 厚生年金は毎月1万65円の自己負担ですから、10年間働き続けると総額120万7800円を納めることになります。65歳から85歳まで20年間厚生年金を受給できると、総額144万6980円となります。 パートを10年、20年と続けることを考えると、老後に受け取れる年金額を増やすことができるのは大きなメリットといえるでしょう。
まとめ
年収130万円の壁を超えてしまうと、毎月の手取りだけを考えると減収です。しかし長期的には、130万円の壁を気にせず大きく収入を増やすほうが老後の助けになることもあります。 また、昇進や昇給を目指してスキルアップを図り、収入を増やすことで、生活の質を向上させることもできるでしょう。自分自身のライフプランや将来の目標を立て、最適な働き方を検討することが重要です。 出典 全国健康保険協会 令和6年度保険料額表(令和6年3月分から) 日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和6年度版) 日本年金機構 は行 報酬比例部分 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部