訪日客に人気の大野山で救助訓練 危険と隣り合わせ、入念な計画を
神奈川県警松田署は1日、ハイキングコースとして人気の大野山(723メートル、同県山北町)で救助訓練を実施した。山頂からは富士山を眺めることができ、都心から訪れる初心者や訪日客の登山者が多い。署は「気軽に来る人が多いが、危険と隣り合わせだ。入念な計画を立てて登山をしてほしい」と注意を呼びかけている。 訓練には、署の山岳救助隊と県警航空隊の15人が参加。谷底に滑落し負傷した男性に見立てた隊員を登山道まで担架で運んだ後、ロープでつり上げてヘリコプターに運ぶ「ホイスト救助」をした。 松田署管内では1月~10月末、道に迷い下山できなくなるなど21件の山岳遭難事故が発生した。