熱中症警戒アラートの有無を見る習慣を 災害級の暑さから自分と大切な人の命を守るために【備えのツボ】
岡山放送
備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。今回は、夏本番を前に、「災害級の暑さへの備え」です。気象担当の森下さんです。 (森下花音アナウンサー) 7月に入って全国的に危険な暑さに見舞われていますね。岡山・香川でも7月7日、真庭市の80代の女性が畑で倒れているのが見つかり、その後死亡が確認されるなど死につながるケースも発生しています。もはや暑さは命に関わる災害と化しています。 19日は香川県で熱中症警戒アラートも発表されました。この、よく耳にする熱中症警戒アラートというのは・・・ (1)湿度 (2)日射しや地面からの熱などの輻射熱 (3)気温 これら3つの要素によって「暑さ指数」が出され、これが33以上になった場合に発表されるものです。 さらに、2024年から県内全ての観測地点で暑さ指数が35以上の場合に出される「熱中症特別警戒アラート」が定められました。これは危険度がさらに高いものです。 7月18日、気象庁が一か月予報を発表したんですが、気温が全国的に平年よりも高い予想となっています。つまり、2024年の夏は平年よりも暑いということです。そして、特に熱中症に注意が必要な人、そして日頃からできる備えについて専門家はこう話します。 (中国四国地方環境事務所 横山貴志子環境対策課長) 「熱中症は特に高齢者や子供、持病のある人や体調が悪い人は注意が必要。こういった人が周りにいれば、声掛けや見守りも大切」 「(室内や屋外で対策は?)変わる。屋内では適切にエアコンを使用することが重要。熱中症は昼だけでなく夜も発生するものなので夜もしっかりとエアコンを適切に使用してほしい。屋外では日差しがあるので日傘や帽子を利用したり、涼しい服装をすることなどが対策としてあげられる」 「環境省の熱中症予防情報サイトがある。『暑さ指数』や『熱中症警戒アラート』の情報があるので、確認して『熱中症警戒アラート』の有無を見てほしい。『熱中症警戒アラート』が発表された場合、熱中症が発生するリスクが高まる。他人事と考えずに暑さから自身の身を守る行動をしてほしい」 このように、専門家も熱中症警戒アラートが出されていないかを逐一チェックするべきだと話しています。 そこで、押さえてほしい備えのツボはこちら。 「熱中症警戒アラートを確認して、災害級の暑さから命を守ろう」 今一度、災害級の暑さへの意識を高めてください。
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