プラス1では、衆議院選挙の立候補者の公約や意気込みを小選挙区ごとにお伝えします。1回目は、前職と新人あわせて3人が三つどもえの選挙戦を展開している『岩手1区』です。 　岩手1区には、届け出順に自民党の新人、米内紘正候補、立憲民主党の前職、階猛候補、共産党の新人、吉田恭子候補が立候補しました。エリアは、盛岡市、矢巾町、紫波町の3つの市と町です。 米内候補街頭演説 「この地方に投資を進め地方にお金の流れをつくる、地方を元気にする日本の多様性も独自性も日本らしさを つくっているのは地方です」「県議会の時から一貫して地方重視、これを訴えております」 　自民党の新人、米内紘正候補は東京都出身の37歳。曾祖父は米内光政元総理です。国会議員の秘書などを経て2019年からは1期4年、岩手県議会議員を務めました。国政選挙への挑戦は今回が初めてです。 米内候補総決起大会の演説 「日本を支えているのは地方です」「それを強く訴えなければいけないそれをやるのはもう地方の国会議員しかいないんです。地方の国会議員が、これを言わなければ、たぶん、誰も言わないし、誰もやろうとしない」「なにがなんでも地方中心の政策に変えに行く」 　主な公約として「地方への所得移転の推進による企業の活性化と賃金上昇」、「地方の声がより反映されるための選挙制度の抜本的改革」を訴えている米内候補。「地方が主役の国づくりを実現したい」と意気込みます。 米内候補 「岩手全体、あるいはこの東北全体っていう視点で、地方議員として培った視点、やっぱりそこを生かして国政に訴えていきたい」「逆風ではありますけれども」「それをしっかり真摯に受け止めてなんとか自分の私が訴えたい、国政に挑戦する上で訴えたいところまでつなげていければなと思っております」 階候補街頭演説 「企業・団体献金であり、そして政治資金パーティー、これを無くさない限り、いつまでもたっても大企業や富裕層、大都市中心の政治が続いていってしまう」「地方を豊かにするためには、今の政治の根本を変えなくてはなりません」 　7回目の当選を目指す立憲民主党の前職、階猛候補は、盛岡市出身の58歳です。銀行員などを経て2007年、衆議院の補欠選挙で初当選。6期17年に渡り国会での質問など、実績を積み重ねてきました。 階候補「金融出身であり、なおかつ弁護士だということで」「国会議員として必要な予算をつくったり、あるいは法律をつくったりと「実務的な経験と知識が豊富であることだと思ってますので」「生活にプラスになるような政策訴えたいと思いますね」 　階候補は、主な公約に「食糧自給率の向上などによる持続可能な日本の実現」、「教育や医療など、人を守り育てる仕事の勤務環境と待遇の改善」を掲げ、裏金問題などで失われた政治への信頼の回復を訴えます。 階候補 「今一番欠けているのは、信頼でありそれを取り戻さない 日本の民主主義は壊れてしまいますので、そこを 最も重要視しています」「党全体が浮揚できるようにですね最後まで」「立憲民主党が政権担当能力を持っているんだということを具体的に説明し訴えていきたい と思っています」 吉田候補街頭演説 「暮らしを守る選挙にしなければいけません」「物価高騰から暮らしを守る、消費税を引き下げることです。ゼロを目指して5パーセントに、日本共産党は消費税を下げるために頑張ります・インボイス制度は廃止をさせてまいりましょう」 　共産党の新人、吉田恭子候補は紫波町出身の43歳。党県委員会の副委員長を務めています。衆議院選挙への挑戦は5度目で今回の選挙を「暮らし、命、平和を守る最大のチャンス」と位置づけ支持を訴えます。 吉田候補 「裏金問題が本当にこれほど多くのみなさんの怒りを広がる下で、いま金権腐敗政治を一掃するということが今度の総選挙の最大の課題だというふうに思っています」「自民党政治を変える選挙にしたいと」 　主な公約として、「中小企業の支援と合わせた最低賃金1500円」、「脱炭素・原発ゼロ」を訴えている吉田候補。党の躍進がかかる今回の選挙で自民党政治の転換と若者が希望をもてる政治の実現を目指します。 吉田候補 「若い方から」「年配の方も含めていろんなみなさんのお話聞いてきたなと いうことについては本当に大事にしていきたいなというふうに思っています」「女性で立候補しているのがわたしだけということもありますので、ぜひその立場からジェンダー平等も 訴えていきたい」「最賃引き上げよう、暮らし守ろう、そして平和を守る、裏金政治を変えようということを訴えていきたいと思っています」 『候補者を追う』。あすは岩手2区に立候補した鈴木俊一候補と中村起子候補を紹介します。