ソロor2人用のキャンピングカーをドリームキャンプが制作。開発者に聞いたこだわりの数々
キャンピングカー企業の「ドリーム ドライブ」が、ソロもしくは2人向けのキャンピングカ一制作というミッションを掲げ、2023年から「NICOプロジェクト」を開始。 ▶︎すべての写真を見る なぜ2人乗りのキャンピングカーを作ることになったのか、ドリーム ドライブ日本事業統括であるRyoheiは言う。 「きっかけは、多くのお客様のご相談を受ける中で、退職後や、子育てが落ち着いた夫婦の旅の一台としてのニーズが高いことでした。NICOはそのような大切なパートナーと過ごせる空間を実現する一台として制作しました。弊社がリリースするキャンピングカー『KUMA Q』より小さく普段使いしやすく、それでいて『TAMA』より室内空間にゆとりがある。そんないいとこどりの一台を制作するプロジェクトとしてスタートしました」。
これまでトヨタのハイエースをベース車としてキャンピングカーを製造してきたドリーム ドライブ。ハイエースは荷室の広さと車種の多さから、キャンピングカーのベース車両として人気の車体だ。しかし今回は日産NV350をベースにした理由は、運転席の快適さからだった。
この車体の運転席は乗用車同様のシートを採用しており、長時間運転の際も腰などへの負担を抑えて走行できるといったメリットがある。さらに、日産NV350のサイズが、ハイエーススーパーロングと標準サイズの中間だったことだ。
これらのポイントは、NICOがまさに目指している旅する一台としての走行時の快適性と、KUMA QやTAMAとはまた少し違った心地良い広さの車内空間を実現できると考え、こちらの車体でのキャンピングカーの製造を決めた。
当時、NICOはドリーム ドライブ製品のなかでも比較的安い、かつクオリティの高い一台として制作することを前提にしていた。プロジェクトチームを発足し、2チーム3名ずつの計6名でNICOの具体的なコンセプトおよびインテリアデザインを決めていった。