デビュー25周年!ポルシェが新型「911 GT3」と「911 GT3ツーリングパッケージ」を同時発表
現代的なスタイリングを持つ911 GT3
ポルシェAGは911 GT3の25周年を記念して、新モデルを初めて2つ同時に発売することを発表した。1999年の導入以来、ポルシェのレーシング遺伝子と日常的な実用性を究極に組み合わせたモデルとして提供されてきた911 GT3。25周年を迎える同モデルを記念し、リアウィングを備えたサーキット志向のスポーツカーと、ツーリングパッケージを備えた控えめなバージョンの2つのバリエーションが同時に発売されることが決まった。 【写真はこちら】リアではディフューザー、エアインレット、リアリッドが再設計され、911 GT3のリアウィングには新しい角度のサイドプレートが追加されている。(全7枚)
新型911 GT3モデルは、前後のデザインがシャープになり、エアロダイナミクスも改良。2モデルともフロントディフューザーが再設計され、洗練されたスポイラーリップの形状、そしてアンダーボディのフィンの変更によってダウンフォースが増加し、エアフローが最適化されている。 新しく設計されたマトリックスLEDヘッドライトは、オプションで白いアクセントリングを付けることができ、911の全ての照明機能を統合し、フロントエプロンに追加のライトが不要に。これによりエアインレットの面積が拡大され、見た目もより明確でスッキリとした印象になった。 空力的に形状されたティアドロップ型のトレーリングアームをダブルウィッシュボーンフロントアクスルに採用。これにより、高速走行時のホイールアーチ内でのダウンフォースが増加しブレーキ冷却が向上する。また、高速からのブレーキング時にも前後のアクスル間のダウンフォースバランスが保たれるように、サスペンションエンジニアはピッチング(アンチダイブ)を抑制した。 この効果を高めるため、フロントアクスルにおけるロアトレーリングアームのボールジョイントの位置を低く設定。この改良点は現行の911 GT3 RSから引き継がれたもので、標準でフロントに255/35 ZR 20、リアに315/30 ZR 21のスポーツタイヤが装着され、ウェットグリップが向上している。オプションとして公道使用可能なトラックタイヤも選択可能だ。