快勝で好スタートを切った堀越(写真=志水麗鑑)

　昨年度の全国高校選手権大会で3位の堀越が、貫禄の好スタートを切った。 　第103回全国高校サッカー選手権東京予選が10月13日に行われ、Bブロック1回戦で堀越と都立東が対戦。堀越が9-0で勝利した。 【フォトギャラリー】堀越 vs 都立東 　立ち上がりから堀越はボールを保持して攻勢を強めると、前半2分にCKを獲得。このセットプレーでDF4森奏(3年）が、打点の高いヘッドを決めて幸先良く先制に成功した。 　一方の都立東は守勢の時間が長くても、ボール奪ってから縦に早い攻撃で対抗。前半11分にはFW9宮川海翔(2年)が裏への抜け出しから絶好機を掴んだ。 　一瞬の隙を突かれたピンチにも焦らない堀越は、その後もポゼッション率を高めてジリジリと敵陣に押し込んでいく。すると前半14分にもDF森奏が、CKからまたしてもヘディングで追加点をマークした。 　さらに堀越は相手の守備陣形を見ながらボールを動かし、前半22分にはクロスから、同28分には中央からの崩しで、どちらもFW10三鴨奏大(2年)がネットを揺らした。 　前半38分にも、相手のビルドアップをカットした流れから、FW三鴨はゴールを奪取。勢いに乗ったチームも得点を積み重ね、前半だけでリードを6点に広げた。 　後半に入っても堀越はアクセル全開。攻撃の手を緩めず、後半11分には途中出場のMF18小泉翔汰(3年)がニア上に強烈なシュートを突き刺した。 　さらに堀越は後半18分、果敢に仕掛けたFW三鴨がペナルティエリア内で相手に倒され、PKを獲得。これを自ら冷静に沈め、この試合4ゴール目を記録した。 　堀越は後半20分にも右サイドから崩した流れで、途中出場のFW9千葉慎之助(2年)が華麗なターンからペナルティエリア内に侵入。相手GKを引きつけてから横パスを送り、最後はMF小泉が押し込んだ。 　終盤には追加点こそ奪えなかったが、堀越は積極的に交代カードを切りながらも、個々が攻守の切り替えを徹底。点差が開いても、アグレッシブな姿勢は貫き続けた。 　圧倒的な実力を誇示した堀越が都立東に9－0で大勝。堂々と2回戦進出を決めた。 (文・写真＝志水麗鑑)