【静岡競輪・GPシリーズ】諸橋愛は落車して走路に激突もほぼ無傷 「慣れてきた」と好調維持
<27日・静岡競輪・前検日> 【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】 前回の西武園FⅠ決勝、諸橋愛(47)=新潟・79期・S1=は落車棄権に終わった。コースを探しながら浮上したが、4角手前で右肩から強く走路に打ちつけられた。そのはずが、半月後のこの日はどこ吹く風。軽傷を強調した。 「けがはほとんどない。親指の擦過傷くらい」とあっけらかん。「受け身が慣れてきている」と、何十回も繰り返してきた落車の経験が生きたのか、ピンピンしていた。 「室内練習をメインにやった。ウエートトレでは重量が上がってきている。ピークに近い」とベテランながらパワー向上。「セッティングを変えたらだいぶ上向いた。いい兆しが出た」と、自転車を含めて納得の状態のようだ。 初日10R特選では「関東の3番手を固めます」。武藤龍生に点数で大きく差をつけられている以上、当然の判断だろうが、心の中では3番手に甘んじることに対し悔しさはあるはず。気合の追い込みで、憂さを晴らしたい。 ▼10R(諸橋愛) 2017年グランプリでは関東3番手から4角手前で突っ込んで落車。当時と動きは変わらない、ということだろう。8―2=1479、8―4―79。 ▼11R(東矢圭吾) 後藤大輝との事前練習を生かして抜け出す。7―12―1289、7―9―1238。