【巨人】後半戦の焦点"ショート問題" 正念場の門脇誠に球界OBから指摘された「去年とは違ったような形になってしまった」要因とは
巨人は前半戦を今季最多の貯金8、全カード勝ち越しを決め、5年ぶりの首位ターンと最高の形で締めくくった。 【動画】門脇が9回二死一、二塁から清水の直球を捉え、中前へ運ぶ。自身初のサヨナラ打を放ったシーン エリエ・ヘルナンデス、トレード加入の若林楽人など新戦力による投打の上積みなど様々な要因がからみあっての上昇気流となったが、26日から再開するリーグ戦において一つの焦点となりそうなのは、新助っ人のココ・モンテスの起用法にもある。 来日後、ファームで調整を続けていたモンテスは実戦5試合で打率「.571」、すでに初アーチをかけるなど対応力の高さを示している。 阿部慎之助監督も24日の1軍練習からの合流を明言、内野のユーティリティとして知られることで様々な選択肢を視野に入れている。 またモンテス加入後のチーム布陣においては球界内からも様々な考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は7月22日までに自身のYouTubeチャンネルに「【巨人ショート問題】シーズン前は門脇固定想定も"試合に出るのが怖い"発言…『まずネガティブな心を健康にしないとダメ』泉口・モンテスとのショート起用について語ります!!【プロ野球】」と題した動画を更新。巨人の遊撃ポジションについて独自の見解を語っている。 まず門脇に関しては当初はチームも遊撃レギュラーを期待していたとしながら、打撃、守備両面で「去年とは違ったような形になってしまった」と言及。 門脇は前半戦80試合に出場、打率「.213」、0本塁打、11打点と低迷。開幕前の監督構想ではクリーンアップに組み入れるプランもあったが、現在遊撃の先発はルーキーの泉口友汰との併用で「8番」を打つことが増えている。 守備、打撃、両面で2年目の壁にぶち当たっている理由について高木氏は「やっぱり怖さが出る」とコメント。「ルーキーのときはおもいきりやってそれをたたえられるけど、2年目からは精度を求められる」とした。 さらに同氏は本人に直接聞いた言葉を動画内で紹介。レギュラーに固定されて臨むシーズンに関して門脇は「確かに安定的に出れるという準備のしやすさだとかそういうのは感じるけども、ずっと守り切らなきゃいけないという責任は凄く感じます」とシーズン前に語っていたという。 開幕後、攻守で精彩を欠き、段々とベンチを温める機会が増えていった5月下旬には『スポーツ報知』によるインタビューで「あれだけ思うようにいかないと試合に出るのも怖くはなります」と本音を吐露したことも話題を呼んだ。 この発言について高木氏も「確かに門脇はきつかったと思う」と坂本勇人の後継者として遊撃を託される重圧に理解を示しながらも「それには打ち勝っていかないと、怖がっている場合じゃない」と背中を押した。 さらに浮上のポイントとしては「気持ちを解放しないと全然(野球が)つまらないと思う」と切り替えの重要性を説く場面も。 そして今後し烈さを増す遊撃ポジションの争いについては「実力だよね」と、あくまで試合で結果を残していくしかないとした。三塁を守る坂本含め、し烈なポジション争いがくり広げられると見る。 「負けないように頑張らないと」と動画の最後では門脇、泉口の2人にエールを送った高木氏。 しびれる戦いが続く後半戦では堅守も勝敗に関わる大事なポイントとなってくる。首位ターンを決めた指揮官が果たしてどのような「最適解」を見出し、チームを動かしていくかも注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]