JRの「秋の乗り放題パス」が発売中! 3日間7850円で東京から「名古屋」と「京都」を観光する場合、どれくらい現地に滞在できる?“新幹線”で移動した場合との費用も比較
今年もJRから「秋の乗り放題パス」が発売されました。利用期間は10月5日から10月20日までの連続する3日間です。 「秋の乗り放題パス」を使えば、全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)およびJR西日本フェリーを、7850円の定額で、3日間自由に乗降できます。新幹線を含む特急列車・急行列車(一部列車を除く)は使えないので、時間はかかってもいいから移動にかかる費用を抑えたいという人におすすめのサービスです。 とはいえ、電車に乗っているだけではなく、現地での観光も楽しみたいという人も多いのではないでしょうか。例えば、東京から名古屋、京都を3日間で観光しようと思った場合、どれくらいの観光時間を確保できるのでしょうか? 本記事で、「秋の乗り放題パス」を使用した具体的な旅程をシミュレーションしてみます。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
秋の乗り放題パスとは? 青春18きっぷとの違いは?
「秋の乗り放題パス」は、「秋の青春18きっぷ」と呼ばれることもあり、「青春18きっぷ」と類似点が多いきっぷです。 どちらも、期間内であれば、JRの普通列車や快速列車に乗り放題できることは共通しており、費用を抑えて旅行を楽しみたいという人には魅力的なサービスと言えます。1日あたりの価格は、秋の乗り放題パス(3日間7850円)が約2616円、青春18きっぷ(5日間1万2050円)が2410円と大きく変わりません。 ただし、秋の乗り放題パスは、「連続した3日間でしか使えない」、「複数人では使えない」といった点が青春18きっぷと異なることに注意が必要です。
東京から名古屋・京都を巡る場合、観光できる時間は?
実際に東京から秋の乗り放題パスを使って名古屋・京都を観光する場合、現地で滞在できる時間はどれくらいでしょうか。 1日目は東京駅を7時に出発して名古屋に向かい、到着次第名古屋を観光、2日目は7時に名古屋を出発して京都へ向かい、到着次第京都を観光、3日目は21時に東京に着ける電車に乗れる時間まで京都観光を楽しむという日程を組んでみましょう。 【1日目】名古屋駅には昼過ぎに到着し、観光できるのは約半日 1日目の東京駅から名古屋駅までの行程は次の通りです。 ●7時1分東京駅発 東海道本線(熱海行)→8時59分熱海駅着 ●9時6分熱海駅発 東海道本線(浜松行)→11時41分浜松駅着 ●11時45分浜松駅発 東海道本線(豊橋行)→12時21分豊橋駅着 ●12時32分豊橋駅発 東海道本線(大垣行)→13:28分名古屋駅着 総移動時間は約6時間半、乗り換え回数は3回です。13時半くらいに名古屋駅に着くので、名古屋観光を約半日楽しめます。 【2日目】10時前には京都に到着。京都を1日観光できる 次に2日目、朝7時に名古屋駅を出発し、京都に着くまでの行程は次の通りです。 ●7時16分名古屋駅発 東海道本線(米原行)→8時44分米原駅着 ●8時48分米原駅 発琵琶湖線新快速(姫路行)→9時43分京都駅着 総移動時間は約2時間半、乗り換え回数は1回です。10時前には京都に到着でき、2日目は1日中、京都観光を楽しめそうです。 【3日目】午前中いっぱい京都観光を楽しめる 最終日の3日目は、次の行程であれば21時前に東京駅に到着できます。 ●12時00分京都駅発 琵琶湖線新快速(米原経由近江塩津行)→12時53分米原駅着 ●13時00分米原駅発 東海道本線(東海)(大垣行)→13時34分大垣駅着 ●13時41分大垣駅発 東海道本線新快速(豊橋行)→15時10分豊橋駅着 ●15時25分豊橋駅発 東海道本線(浜松行)→15時58分浜松駅 ●16時9分浜松駅発 東海道本線(熱海行)→18時43分熱海駅着 ●18時55分熱海駅発 東海道本線(小金井行)→20時48分東京駅着 休憩なしで京都から東京まで向かうのであれば、総移動時間は約9時間、乗り換え回数は5回です。この行程であれば、午前中は京都観光、少し早めの昼食を京都で楽しむこともできます。ただし、この行程の場合、最大の乗り換え待ち時間は豊橋駅での15分と短時間の休憩しかないため、身体への負担は大きいかもしれません。 途中下車が可能という利点を生かすのであれば、京都での観光時間を短くして、どこかの駅で1時間程度の休憩を取るのも良いでしょう。