海外メディアも錦織対マレーの死闘を「世界1位が限界まで試された」と報道
また英国のBBCニュースの電子版も錦織の健闘を伝えた。 第3セット第6ゲームを終えたところでマレーが5-1としたあと錦織が5-4まで追い上げた場面ついて、「錦織は爆発的なエネルギーを引き起こした」と表現。「ついに勝つことができた。今日のような試合は重労働の末に手に入れられるような試合だ」と、勝利で終えてホッとしたマレーのコメントを紹介した。 同記事では、過去にウインブルドンでベスト4に4度入った英国の元ナンバーワンプレイヤー、ティム・ヘンマン氏の「マレーは普段はもっといいボールの感覚を持ってプレーしている。今日のコンディションがどうだったのかを聞きたい。第1セットではタイミング合っておらず、錦織はマレーを追い詰めていた」という解説記事を掲載。マレーのコンディションに疑問を呈していた。 この一戦を開催地の英国メディアだけでなく、アメリカのESPNの電子版も報道。3時間20分に及んだ同試合について、マレーの「私と圭は、デビスカップで5時間戦い、ニューヨーク(での全米オープン)でも4時間戦った。私達は長い試合をたくさん戦っている」とのコメントを掲載。錦織との勝負が長時間となることは、マレーも認識していることを伺わせた。 この試合で21連勝となったマレー。その間には4度タイトルを奪って世界ランキング1位となった。だが、「このコートでマレーを倒したことのある錦織の粘りのあるプレーに、あわや連勝が途絶えそうになった」とし、この試合でマレーの連勝継続の望みが不透明だと思わせたことにも触れた。 準決勝進出をかけた錦織の1次リーグ最終戦は、現地時間18日(日本時間19日)に世界7位のマリン・チリッチ(28、クロアチア)との間で争われる。ここまでの対戦成績は7勝5敗で錦織が勝ち越しているが、2年前の全米の決勝戦で敗れた因縁の相手。同日にマレーがスタン・ワウリンカ(31、スイス)を破れば、錦織は勝敗にかかわらずに準決勝進出が決まる。マレーがワウリンカに敗れた場合は、錦織がチリッチに勝てば準決勝へ進むことになる。