提灯持って夜道を・・・「妖怪夜市」日韓の芸能集団が一緒に
RKB毎日放送
福岡県豊前市の商店街で伝統文化の神楽と和太鼓、韓国の芸能集団が一体となった体験型イベントが初めて開催されました。商店街の活性化と伝統文化の継承という2つの思いが込められています。 【写真で見る】日韓の文化が一体に「妖怪夜市」 ■商店街に老夫婦の妖怪 提灯を持って、夜道を歩く子どもたち。 酒店に到着するとシャッターの下から… 中からでてきたのは老夫婦の妖怪です。 ■神楽と和太鼓 韓国・ノルプラス 28日福岡県豊前市で実施された「妖怪夜市(ようかいよいち)」。 妖怪を演じるのは、国指定の重要無形民俗文化財、「豊前神楽(ぶぜんかぐら)」の若手で結成された「若楽(じゃらく)」と、市内の和太鼓チーム「豊前天狗太鼓(ぶぜんてんぐだいこ)」。 そして、鼓に似た形の独楽などを使って妖怪と対決をする役は韓国の芸能集団「ノルプラス」が演じています。 ■街の賑わい取り戻すきっかけに 3つの団体は、「若楽」がSNSにアップした動画をきっかけに去年、韓国での共演を実現。 「次は豊前市で共演をしたい」という韓国側からのオファーを受け街ぐるみでのイベントが実現しました。 ノルプラス ソ・ギョンジン監督「こうやって来て、パフォーマンスですね、ここから新しいところに行くよという演出をします」 豊前市の中心街JR宇島駅近くにある中央通り商店街。 かつては、多くの客で賑わっていましたが、人口の減少や高齢化などにより、シャッターを降ろした店が目立っています。 商店街の店主たちは、今回の「妖怪夜市」を街の賑わいを取り戻すきっかけにしようと実行委員会を立ち上げました。 妖怪夜市 筧俊太郎 実行委員長「こんな所に時計屋さんがあり、酒屋さんがありというのをみんなに知ってもらって、どんどん商店街にみんな出入りできたらなという思いがあります」 ■舞を「後世に残したい」 前日夜のリハーサルでは、3つの団体のメンバーが舞や太鼓のリズムを一つ一つ確認していました。 「豊前神楽」の若手で結成された「若楽」のメンバーにもどうしても「妖怪夜市」を成功させたい理由がありました。