再資源化しやすい素材で作った、THE NORTH FACEのアートなTシャツ
地球温暖化傾向によって、毎日、毎日、鉄板の上で生活しているような暑さでTシャツ需要が高まり続けています。そこで今回は、環境に配慮した構造タンパク質素材を使用したTシャツをピックアップしました。 【全画像をみる】再資源化しやすい素材で作った、THE NORTH FACEのアートなTシャツ
人類の問題を解決する画期的な素材を採用
ボクが、ご紹介するのは、アウトドアブランドのTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)と、アメリカ現代アーティストSam Falls(サム・フォールズ)とのコラボレーションで、注目の構造タンパク質素材Brewed Protein ™(ブリュード・プロテイン)を使用したTシャツ、「Brewed Protein ショートスリーブシンバイオティック グラフィク ティーシャツ」です。 Brewed Protein ™とは、山形県鶴岡市のバイオベンチャー企業Spiber社が20年以上もの月日をかけて開発した革新的な構造タンパク質素材。従来の素材と比較した際に、さまざまな観点で環境リスクの削減が見込まれるといわれ、2015年以降にゴールドウインと共同開発し、2019年にはブリュード・プロテインを使用した「ムーン・パーカ(MOON PARKA)」を発表。当時アパレル業界では、かなり話題になった素材なんです。 Brewed Protein ™は、主原料を石油などの化石資源や動物資源に依存せず、植物由来のバイオマスを主な原料とし、微生物発酵(ブリューイング)プロセスによりつくられる人工タンパク質素材で、人類の問題を解決する画期的な素材とも呼ばれているとか。タンパク質としての特性を持っているので、栄養素に分解することができ、新たな素材を作る際の微生物発酵プロセスの原料として再資源化しやすいという点が特徴です。 微生物が、糖などのバイオマス(生物資源)を食べて発酵することで作られるので、『ブリュード(=醸造する)』『プロテイン(=タンパク質)』というのが名前の由来だそう。
環境問題とともに着心地にも配慮
そんな革新的な素材を採用して、ニューヨークとロサンゼルスを拠点に活動する、気鋭の現代美術家Sam Fallsとのコラボレーションプロダクトをリリース。 Sam Fallsは、その土地特有の植物や天候などの自然物とつねに共創して作品を制作するアーティスト。 採用したグラフィックは、Sam Fallsの代表作である『SPRING SNOW』を表面にデザインを最大限にオリジナルに近づけるようにこだわったプリント設計になっているそう。 ボディのシルエットは、大きめのリラックス規格で、縫い目にはテープを施しているから非常に肌あたりが良く、着心地にもこだわりがあるTシャツです。つまり、着心地も良さと環境にもやさしい。 ちなみにこちらのコレクション、現在は先行販売中で2024年9月1日にて一旦終了だそうで、本発売は2025年1月を予定とのこと。 Source: THE NORTH FACE
カネコヒデシ(BonVoyage)