衆院選27日投開票、4選挙区12候補は声からし、有権者へ最後のアピール 鹿児島県内
衆院選の選挙戦最終日を迎えた26日、鹿児島県内4選挙区の候補者12人は、有権者の集まる都市部や繁華街に繰り出した。選挙カーや街頭演説でマイクを握り政策や名前をアピール。最後の訴えに声を張り上げ、12日間の選挙戦を締めくくった。政治とカネの問題に揺れた政権への審判は27日に下される。 【写真】鹿児島県内4選挙区の立候補者
■鹿児島1区 参政新人の昇拓真さん(34)は、鹿児島市天文館地区で街頭演説に立った。買い物客に、減税などの公約を記したビラを手渡し、「生活と政治はつながっている。今の生活に不満があるのなら、投票に行き、既存の政治を変えるしかない」と声をからした。 「裏金問題で逆風下にある。しっかり受け止め責任を果たす」。自民前職の宮路拓馬さん(44)は同市犬迫町で演説。多様で公正な社会を訴え「自民っぽくないからこそ党内を変えられる」と語った。繁華街でも練り歩きや演説をし、聴衆らに握手で支持を求めた。 立憲民主前職の川内博史さん(62)は、天文館地区で地元の県議や鹿児島市議とともに演説した。「生活を徹底的に支え、再分配を軸にした愛ある政治を実現する」と強調。消費税停止を掲げた。同市を選挙カーでくまなく回り、有権者との握手を繰り返した。 ■鹿児島2区 大票田の鹿児島市谷山地区で、参政新人の矢竹ゆかりさん(61)は1時間おきに場所を変えながら支持を呼びかけた。同市七ツ島1丁目では「利権にまみれた政治にはうんざり。日本をなめるな」と気勢を上げた。選挙区内の参政市議らも応援に加わった。
共産新人の松崎真琴さん(66)は、同地区のスーパーや病院などを巡った。コープ谷山店前では「自民党の裏金事件に国民の怒りが沸騰している。金で動く汚い政治を終わらせ、国民の声や願いが生きる、新しい政治をつくることができる」と声を強めた。 無所属前職の三反園訓さん(66)は終日、選挙カーを走らせ、谷山地区を重点的に回った。JR谷山駅で演説に立ち、「国民が主役の政治にしよう。鹿児島から新しい風を吹かせよう」と支持拡大を図った。最後は支持者と街頭を練り歩き、拳を突き上げた。 奄美市出身の維新新人、辻健太郎さん(38)は、同市と鹿児島市を往復した。午前9時すぎに奄美市に到着すると、同市中心部で演説。夕方には鹿児島市に戻って卸本町の商業施設前でマイクを握り、「鹿児島から未来をつくるために尽力していく」と誓った。 自民前職の保岡宏武さん(51)は谷山地区で遊説や街頭演説に奔走し、「地元の声を国政に届ける。あと20年は働ける」と絶叫した。夕方には谷山駅周辺を練り歩いて握手攻勢。一時は下鶴隆央市長が選挙カーに同乗して“地元タッグ”を猛アピールした。