王者インテル、モンツァとのドローに指揮官「パスが遅く質に欠けた」伊解説陣が指摘の“重大な誤審”とは? | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】王者インテルのシモーネ・インザーギ監督が日本時間16日、セリエA第4節モンツァ対インテル戦を終え、『DAZN(ダゾーン)』のインタビューで試合を振り返った。 【動画】モンツァ×インテル|ハイライト
セリエA2連覇を目指すインテルは、ミッドウィークにUEFAチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ戦が控える中、一部ターンオーバーを行って16日のセリエA第4節のモンツァ戦に臨んだ。スコアレスのまま進んだ終盤、81分に失点してリードを許したが、途中出場したデンゼル・ドゥンフリースの得点で同点に追いつき、アレッサンドロ・ネスタ率いるチームと敵地で1-1と引き分けた。 カリアリに勝利したナポリに追い抜かれ、暫定2位へと後退したインテルの指揮官シモーネ・インザーギが『ダゾーン』のインタビューで試合を振り返った。 「試合へのアプローチは良く、最初の20分間でかなりのチャンスを作り出していた。そこでうまく試合をこじ開けるべきだった。重要なチャンスはあったが、パス回しが遅く、ラストパスに関してはクオリティに欠けていた。またシュートを打つべき場面で味方にパスを出すなどいつもの冷静さがなかった」 「モンツァは低く守り、素晴らしい試合をしていたので、われわれはもっとうまいプレーをして、試合を自分たちの方へ引き寄せなければならなかった。われわれがより押しているように見えた時間帯で、(ダニー)モタに欧州級のゴールを決められてしまった。そこから反撃して引き分けたが、残念だ」 またインテル指揮官は、今シーズン初先発を果たしたダヴィデ・フラッテージとクリスティアン・アスラニに言及したほか、対戦相手のモンツァを称えた。 「2人はやるべきことをして、よくやってくれた。チームもやるべきことをして、勝利を目指していた。われわれは勝利に値したはずだが、中身のある試合を見せたモンツァを称えたい。良いプレーだった」
伊解説陣が指摘した重大な誤審
『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、この一戦において「重大な誤審」があったことを指摘している。元セリエA審判員のルカ・マレッリ氏は、ルカ・パイレット主審による試合進行について「良かった」と評価したが、「重大な誤審があったことは残念だ」とコメント。1-1で迎えた後半アディショナルタイムのエピソードを挙げた。 モンツァは、ゴール前でマッテオ・ペッシーナが絶好のチャンスを迎えようとしていたにもかかわらず、その直前のインテルのファウルで笛を吹かれてFKとなり、アドバンテージが認められなかった。 「(バンジャマン)パヴァールのダニー・モタに対するファウルはかなり明らかなものだった。パイレットは最初、プレーを続けさせたが、その後、(ピオトル)ジエリンスキと(ウォーレン)ボンドとの間で再び接触が発生すると、試合を止めた」 「おそらくインテルGKと1対1になろうとしていたペッシーナの元へボールが転がっていったのに気付かなかったのだろう。笛を吹くのが性急だった。あと1秒待つべきだった。ゴールにつながらなかったとしても、その後でFKを指示することはできたはずだ」 元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏も、マレッリ氏の分析を支持。「われわれも中継していて同じ印象を受けた。おそらく突然の接触に惑わされてしまったのだろう。だが非常に重大なミスだ。オフサイド判定がないか、VARで確認するのを待つべきであり、笛を吹くべきではなかった」と述べた。