「起し太鼓」で荒々しくぶつかりあう 古川祭が開幕 岐阜・飛驒
「ドーン、ドーン」と太鼓の音が夜の街に鳴り響く――。 岐阜県飛驒市古川町で19日、気多(けた)若宮神社の例祭「古川祭」(国指定重要無形民俗文化財)が開幕し、呼び物の「起し太鼓」でさらし姿の男たちが荒々しくぶつかり合った。 【写真】土佐に熱気が戻ってきた よさこい祭り開幕、4年ぶり通常開催 午後8時半すぎ、同町中心部のまつり広場に集結した約300人の男たちが、直径約80センチの大太鼓を載せた高さ約3メートルのやぐらを担ぎ、街に繰り出した。 今年は5年ぶりに通常開催となり、小太鼓を縛り付けた棒を担いだ男たちがやぐらへ突進する「付け太鼓」が解禁された。付け太鼓は、練り歩くやぐらの最も近い位置につけて進むことが名誉とされるため、激しい攻防戦が深夜まで繰り広げられた。 20日は、祭り屋台のひきそろえなどが行われ観光客らを魅了した。【兵藤公治】