【プロファイリング座談会】水原一平はなぜ「ヨギ・ベラ」カードを買ったのか?
日米の野球ファンを震撼させた、大谷翔平の元通訳・水原一平被告による巨額スキャンダル。ある界隈のマニアたちは、われわれとはまったく違う視点で"イッペイ"に注目していた――。細かすぎて伝わらない(?)プロファイリング座談会! 【写真】マニアたちが所有するお宝カードの数々 * * * ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平被告による違法賭博・不正送金事件発覚後、次々と明るみに出た衝撃の事実――。 4月に米連邦検察が提出した訴状により、「イッペイ・ミズハラは今年1月から3月、"ジェイ・ミン"の仮名で1000枚のベースボールカードを『eBay(*1)』で購入した」ことも判明した。金額にして約5000万円。 当局は転売目的とみているようだが、報道で一部明らかになった、押収されたカードの選手名を見て世界中のコレクターたちは首をかしげたという。 「大谷翔平やフアン・ソト(*2)はわかる。だが、なぜヨギ・ベラ(*3)がある? これは転売目的の投資などではない。イッペイはただのベースボールカードマニアではないか」 同じ穴のムジナのニオイを嗅ぎつけた歴戦のベースボールカードマニアたちによる謎解きが始まった。 (*1)世界最大級のオークションサイト。ベースボールカード売買も盛ん (*2)今季ヤンキースに移籍した25歳のスター外野手。2021年オールスターのホームランダービーでは大谷に勝利 (*3)1940年代から60年代に黄金時代のヤンキースで活躍した強打の名捕手。2015年に90歳で逝去 【座談会参加者】 ●テッシー(勅使川原克典) 引退したおじさんのカードばかり収集している枯れ系コレクター。ボー・ジャクソンのプレーを見てMLBにハマり、2000年頃から本格的にカード収集を開始。オールドスタイルの薄いカードが好き ●ウー(Ryo Wu) 台湾出身。小学校時代、野球台湾代表で来日した際にベースボールカードと出会う。コレクター歴17年。2018年に就職のため来日。ダルビッシュ有とブライス・ハーパーをメインに収集 ●KKM 1998年に高橋由伸(元巨人)のファンになりトレカを集め始める。MLBではアトランタ・ブレーブスの二塁手オジー・アルビーズのファン。YouTube、noteでトレカを紹介する活動もしている ●店主(冨岡秀平) 1998年に脱サラし、サイン入りカードを扱うメモラビリアショップに修業に入る。2001年に独立、東京・御徒町で「G-FREAK メモラビリア スポーツカードショップ」経営。MLBをはじめNBA、欧州サッカー、BBMなどあらゆるカードを扱う ●教授 エンゼルス時代の大谷翔平の直筆サインカード(2019年製)。これはメジャー初期のサインで、現在のサインとは違う。ユニフォームのパッチ部分を封入