昭和初期から活躍の木造車両226号 車内再現で多くの鉄道ファン 廃線危機乗り越え開業110年の北勢線 三重・いなべ市
三重県桑名市といなべ市を結ぶ三岐鉄道北勢線の開業110年を記念した講演会が2日、いなべ市で開かれました。 北勢線は1914年、北勢鉄道が現在の桑名市西桑名といなべ市楚原の間14.5キロで開通し、1931年に全線が電化され、現在の阿下喜駅まで乗り入れました。 いなべ市役所では電化されるまでの軌跡を写した写真50枚余りが初めて展示されたほか、昭和初期から北勢線などで活躍した木造車両226号の車内が再現され、訪れた鉄道ファンらが興味深そうに見入っていました。 三重県交通政策課の藤田雄一課長が「地域で進める三重の交通」と題して講演し、北勢線の思い出や2000年に廃線の危機を迎えたことなどを話したほか、公共交通を含む県内の交通事業について説明しました。 北勢線の電化写真や再現車内の展示は、11月8日まで行われています。