「脳震盪のために集中できなかった」 ヴァランが4年前のCLシティ戦での失敗を振り返る
1カ月前に受けた衝撃で脳震盪か
マンチェスター・ユナイテッドのCBラファエル・ヴァランは『L'EQUIPE』の取材で4年前にレアル・マドリードの選手として出場したチャンピオンズリーグ、マンチェスター・シティ戦を振り返った。 2020年のチャンピオンズリーグ、レアルはラウンド16でシティと対戦。コロナウイルスの影響で2月から8月に延期された2ndレグはシティのホームで行われた。 結果は2-1でシティが勝利し、レアルはベスト16で敗退となった。この試合2失点に絡んだCBのヴァランは批判の対象となっていたのだ。 しかし今回の取材でヴァランは当時の失敗の原因が脳震盪にあったと明言した。 「ウォーミングアップの時から頭がぼんやりしていて、『目覚めろ』と言い聞かせていた。自分を平手打ちしたいくらいだった」 「試合では集中できず、まるで観客のようだった。私にとって最悪の結末は、振り返ってみると脳震盪に関係していることに気づいたんだ。僕は重要な試合ではむしろ集中を保てる方だ」 ヴァランはその試合の約1カ月前のリーグ戦でコーナーからのボールを頭で受けた衝撃で脳震盪を起こしていたことを後から理解したようだった。 「その試合(CL1カ月前のリーグ戦)の後、激しい疲労を感じていたことを覚えている。シーズン終わりによくある症状と同じだと思っていた」 「トレーニングを再開してもその衝撃から回復していなかったんだと思う。だけど当時はそれが脳震盪であると認識していなかった」 脳震盪はサッカーをプレイする選手にとっては常に隣り合わせの危険なものだ。もし症状が見られれば、即休息を取る必要がある。ヴァランが当時本当に脳震盪を起こした状態で試合に出場していたのなら、それは危険で無謀だったと言えるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部