行方不明のハイカー、13日後に無事見つかる 豪国立公園
ブリスベン(CNN) オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州のコジオスコ国立公園でハイキング中に行方不明になった男性(23)が、13日後に無事見つかった。 州警察によると、男性は12月26日に園内のキャンプ場から徒歩で写真を撮りに行ったまま戻らず、友人らが警察に通報。300人規模の捜索活動が展開されていた。 8日午後3時すぎ、捜索拠点から約10キロの山道付近で、通りかかったハイカーのグループに発見された。 警察当局者によると、男性がグループに声を掛け、林の中で道に迷ったことを伝えたとみられる。 州消防当局が公開したビデオには、ハイカーたちとともに救助ヘリを待つ男性の姿が映っている。 男性はその後、捜索拠点へ運ばれ、救急隊員らが健康状態を観察した。同当局者によれば、体調は極めて良好とみられる。男性は廃屋でシリアルバーを2本見つけたが、それ以外は何も食べていないと話した。 家族は男性が無事に戻ったことを大変喜んでいるという。 先週の捜索中に、男性が捨てたごみやハイキング用ポールが見つかった。5日にはたき火とライター、カメラが発見され、近くにいる可能性が高いとみられていた。 コジオスコ国立公園は広さ約6平方キロ。険しい山道と景色の素晴らしさで、ハイカーたちから人気を集めている。 現場周辺はこの2週間、真夏の暑さに見舞われていたが、捜索チームは男性が失踪した地域には水があるから大丈夫との見方を示していた。