新生ラツィオで「もはや中盤の中心」の鎌田大地、伊解説陣からも称賛相次ぐ!「極上のパス。正確で賢い」オリンピコの観客は拍手で見送り | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】日本時間12日のエンポリ戦で先発出場したラツィオのMF鎌田大地について、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が見解を示した。 【動画】「止めたのはほぼ奇跡」鎌田大地の強烈ミドル!モンツァ×ラツィオ
イゴル・トゥドルがラツィオ指揮官に就任して以降、新生ラツィオの主力として躍動を見せる鎌田大地。日本時間12日に行われたエンポリ戦では、マウリツィオ・サッリ前監督の元で不動の存在だった10番のルイス・アルベルトが「技術的選択」によりベンチ外となる中、リーグ戦7試合連続で先発出場を果たすと、3-4-2-1のボランチやトップ下で88分までプレーして2-0の勝利に貢献した。 そんな鎌田について、『ダゾーン・イタリア』の中継でピッチリポーターを務めたバルバラ・チリッロ記者は、「もはやカマダと(マテオ)ゲンドゥージは中盤の中心となるペア」とボランチの2人を紹介。さらに試合序盤、「トゥドルが攻撃やボール保持のシーンでは高い位置を取って全て中盤から組み立てるよう指示している」ことを伝え、「特にカマダとゲンドゥージはすぐさまビルドアップを開始しなければならない」との任務があることを紹介した。
伊解説陣も称賛の鎌田のプレーの数々
解説を担当したエンポリOBのアレッサンドロ・ブデル氏は、5分の鎌田のプレーに賛辞を贈っている。鎌田は最終ライン付近で相手選手に囲まれながら、味方DFからボールを受け取ると、左サイドのエルセイド・ヒュサイへと展開したが、エンポリOBは「カマダは非常にうまいよ。相手2人の間で、軽々と素晴らしい技術を見せた」と称えた。 続いて11分、鎌田はヒュサイとのワンツーからペナルティエリア内左に侵入。中央のフェリピ・アンデルソンにラストパスを送った。実況のリッキー・ブスカーリャ氏は「カマダがボールを拾い、高速でヒュサイとパス交換して、アンデルソンのシュートをお膳立てしたが、壁に阻まれた」と興奮気味に伝えた。ブデル氏も「カマダも素晴らしいプレーだった。ラツィオはスペースの狭い場所で非常にうまかった」と称賛した。 24分には、中盤でボールを受けた鎌田がボールを運び、DFの裏を取ったチーロ・インモービレにパスを送って再び決定機を演出。得点にはつながらなかったが、ブスカーリャ氏は「インモービレの定番のプレーだ」と紹介すると、エンポリOBは「カマダのアウトサイドのパスは極上だった」とコメントしている。 ラツィオはその後、前半アディショナルタイムにマッティア・ザッカーニのコーナーキックから、ニアにいたパトリックが右足で合わせて先制。そして1-0で迎えた71分、トップ下にポジションを移した鎌田がエリア手前でタティ・カステジャーノスにボールを預けると左サイドへ移動しながらリターンをもらって左足ミドルを狙った。 ブデル氏は「これは素晴らしい攻撃だった。うまくカマダにボールを返したカステジャーノスも極上だった」と称えた。ただ「GKの正面だった」と解説を加えた。