ドイツの景気見通しは「著しく悪化」、ZEW期待指数が急低下
(ブルームバーグ): ドイツの景気見通しに対する投資家の信頼感は、9月に約1年ぶりの低さとなった。主力の製造業はさらに低迷の兆しを示した。
ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が17日発表した9月の期待指数は3.6と、前月の19.2 から急低下した。エコノミスト予想では17への小幅な低下が見込まれており、これほどの大幅な下げを予想したエコノミストは1人もいなかった。現状指数もマイナス84.5へ低下した。
9月のドイツZEW調査:景況感指数(表)
ZEWのバンバッハ所長は発表文で、「景気の早期改善への期待は目に見えて薄れつつある」と述べ、「ユーロ圏景気見通しの後退は悲観的な見方が総じて強まっていることを示唆するが、ドイツの見通しは著しく悪化している」と指摘した。
同国の4ー6月(第2四半期)国内総生産(GDP)はマイナス。工業界の不振が影響した。ここ最近は、自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)が国内工場の閉鎖検討や雇用保障協定の破棄を明らかにしたほか、BMWは業績予想の下方修正を強いられるなど、厳しいニュースが相次いでいる。
原題:German Investor Confidence Plummets After Spate of Bad News
(抜粋)
--取材協力:Joel Rinneby、Kristian Siedenburg.
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Alexander Weber