大阪・2017年の梅毒感染者数847人 女性は6年前の50倍に
大阪府は18日までに、2017年に梅毒に感染した人の数が847人だったと発表した。大阪府の松井一郎知事は17日に行われた定例会見でこの件にふれており「過去6年間では全体で10倍、特に女性は50倍の勢いで増加しています。心配な人、身に覚えのある人はご自身と大切なパートナーのためにも、まず検査を受けていただきたい」と呼びかけた。
治療せずに放置すると数年をかけて進行
大阪府健康医療部 保健医療室医療対策課感染症グループによると、梅毒に感染すると、経過した期間により、陰部や口唇部、口腔内など感染が起きた部位にしこりができる、リンパ腺が腫れる、手のひら・足の裏・体全体に赤い発疹が出ることがあるという。感染していることに気づかず放置すると、髄膜炎や進行性まひなど重大な障がいを起こすことがあるとしている。 同グループでは「梅毒は感染に気づきにくいことから、治療の遅れや感染拡大につながりやすい危険な感染症です。治療せずに放置すると数年をかけて進行し、重大な障がいを起こす怖い病気です。しかし、早期に治療することで完治できます」としている。
性別年代別の報告数では20代の女性が増加
大阪府内では昨年、男性515人、女性332人の計847人が感染。前年の報告数(586人)の約1.4倍となった。特に女性患者が急増しており、性別年代別の報告数では20代の女性が一番多くなっている。 松井知事は定例会見の中で今回の件にふれ「梅毒に関する正しい知識については、大阪府ホームページ、リーフレットに加えて、今後は大阪府公式のツイッターやフェイスブックなどを利用して周知をしていきます」と話していた。