日本一曲げない稲森佑貴。今週、全ホールでフェアウェイを外しても1位です

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目（29日）◇東京よみうりCC（東京）◇7002yd（パー70）◇晴れ(観衆1919人) 【画像】勝者の証 たとえ今週すべてのティショットでフェアウェイを外したとしても、稲森佑貴の今季フェアウェイキープ率1位は確定する。前週「カシオワールドオープン」を終えた時点でフェアアウェイキープ率81.188％で、2位の金谷拓実とは11.901％差。9シーズン連続で「日本一曲がらない男」になったが、稲森の勝負はこれからだ。 「80％超えを達成するには、今週1日10ホールはキープしないと」。昨年79.269％とわずかに届かなかった8割の大台は、達成すればツアー史上初になる。初日は3Wで打った13番だけ外して92.857％（13／14）、この日は78.571％（11／14）。2日を残して貯金を作ったが、いまのゴルフの調子を考えると「絶不調です」と表情が曇った。

パッティングの調子も“日替わり”

シーズン中盤から調子を崩し、「Sansan KBCオーガスタ」からは4試合連続で予選落ち。「よくJTに出られたなと。悪い部分がランダムに出る」とショットもパットも原因が分からない不調が続いた。 2勝を誇る10月「日本オープン」では3位に入ったが、「ガマンの展開ならごまかせるけど、今週みたいな伸ばし合いだと悪いところがスコアに出る」と今週は2日目を終えて通算1オーバー18位。「ドライバーも悪くはないけど、なんで80%超えてるんだろうって。今週もなんかキープできている。謎なんです…」と、2日間を通してフィールド1位（85.714％）の持ち味にも首をひねった。「きょうは可もなく、不可もなく。いま最大限にできることを頑張りたい」と、日本一曲がらない男の試行錯誤は続く。(東京都稲城市／谷口愛純)