台湾中銀、政策金利据え置き-フィリピンは3回連続の利下げ
(ブルームバーグ): 台湾の中央銀行は19日、政策金利を据え置いた。不動産の値上がりが続く台湾は、トランプ次期米大統領の通商政策から大きな影響を受ける可能性もあり、同中銀は難しいかじ取りを迫られている。
台湾中銀は四半期ごとの政策決定会合で、政策金利を2008年以来の高水準である2%に維持した。ブルームバーグが調査したエコノミスト25人全員が据え置きと見込んでいた。
フィリピン中銀は同日、3会合連続となる0.25ポイント利下げを発表した。インフレ率が目標内に収まり、経済成長が鈍化したことを踏まえた。
同中銀は翌日物のターゲットリバースレポ金利を5.75%に引き下げた。ブルームバーグの調査に回答したエコノミスト24人のうち22人の予想通りとなった。0.5ポイント利下げと据え置きとの見通しも1人ずつ示していた。
フィリピンのインフレ率は過去4カ月、中銀目標(2-4%)の範囲内に収まっており、同中銀は緩和政策の維持が可能となっている。8月と10月の会合でも金利が0.25ポイント引き下げられた。
原題:Taiwan Holds Rate as It Focuses on Property Prices, Trump (1)、Philippines Cuts Rates, Extending Easing as Inflation on Target (抜粋)
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Andreo Calonzo, Ditas B Lopez