「最善尽くし練習」 国士舘監督が心境 /東京
<センバツ高校野球> 新型コロナウイルスの感染拡大の中で第92回選抜高校野球大会の開催可否が日本高野連で話し合われたのを受け、都内から出場する国士舘の永田昌弘監督(62)らが4日、世田谷区の国士舘大で記者会見し「試合ができることを想定し、最善を尽くして練習したい」と心境を語った。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 記者会見には多数の報道陣が詰めかけた。会場では同日午後6時過ぎから、日本高野連が「無観客試合を前提に準備を進め、11日に最終判断する」との方針を説明するインターネットを通じた映像を放送。その後、岩渕公一校長(64)、永田監督、渡辺隆野球部長(50)の3人が硬い表情で会見場に現れた。 永田監督は「まだ確定したわけではないが、(開催に向けた準備が進むのは)正直ありがたい。(甲子園で)試合ができることを想定し、今後も最善を尽くして練習したい。選手が目標を見失わないようにしたい」と語った。 無観客での開催の可能性が残ったことについて、岩渕校長は「みんなで集まって応援できないかもしれないが、各自がテレビを通じて応援するように呼びかけたい。選手は試合で一生懸命頑張り、見ている人に勇気づけるような試合をしてほしい」と述べた。記者会見には選手たちは出席せず、学校側は「余計な負担をかけないよう配慮した」と説明した。 同高は4日に定期試験を終えた。5日から前倒しで春休みに入り、原則として休校となる。一部の個人練習を除き、野球部以外の部活動は休止するという。【川村咲平】 〔都内版〕