201年の伝統が紡ぐ味 「超特ぞうに味噌」販売開始
大阪の老舗味噌屋「大源味噌」は11月25日から、迎春用の関西風白味噌「超特ぞうに味噌」の販売を開始した。創業201年を迎えた同社が手がけるこの白味噌は、リピーターから「一度食べたら忘れられない」と絶賛される逸品で、関西雑煮文化の象徴ともいえる存在だ。 201年の伝統が紡ぐ味 「超特ぞうに味噌」販売開始
関西風白味噌雑煮の決定版
「超特ぞうに味噌」は、京都府産大鶴大豆や、福井県産コシヒカリ、兵庫県産赤穂の塩といった厳選素材を使用している。独自の製法により、麹本来の甘さを引き出し、白味噌特有のとろりとした食感とふくよかな風味を実現。特に30割という高麹歩合で仕込むことで、甘味料を一切使わない自然な甘さを引き出している。
素材のこだわり
「福井県産コシヒカリ」は、米本来の香りと甘さをい生かし、まろやかな味わいを生む。発酵過程で深い旨(うま)味を引き出し、味噌(ミソ)の豊かな風味を底上げする。 大粒で独特の香りと甘みを持つ希少品種「京都府産大鶴大豆」は、白味噌との相性が抜群で、奥行きのある味わいを実現。 仕上げにミネラルを豊富に含むまろやかな塩味が特徴の「兵庫県産赤穂の塩」で、素材の個性を引き立て、味噌の風味を調和させる役割を果たす。 これらの素材と製法が組み合わさり、雑煮の味を一層引き立て、正月の食卓を彩る一品として高い人気を誇っている。
江戸時代から続く雑煮文化の継承
同社は1823(文政6)年創業。江戸時代後期、大阪は「天下の台所」として全国の食材が集まる中心地であり、同社もまたその文化を支えてきた。「超特ぞうに味噌」は、白味噌雑煮が迎春の定番料理として親しまれる関西の食文化を継承する商品として生まれた。 関西風白味噌雑煮は、平安時代の宮中料理にルーツを持つ雑煮文化の中でも独自性を持つ。「白は神聖」を意味し、祝いの場にふさわしいとされる白味噌は、特に甘さととろりとした食感で、祝いの席に欠かせない存在となっている。 「次世代に雑煮文化を伝える」使命感を掲げる同社は、地域の伝統を守りつつ新たな世代にその魅力を届けることを目指している。