首里城火災から5年 HY、オズワルド、AKINA… 沖縄出身アーティストがメッセージ
琉球王国の政治、外交、文化の中心を担った首里城。戦乱や失火で焼失しても、そのたびに再建・復元され、600年余の間に、さまざまな困難も乗り越え、よみがえってきた歴史がある。 【写真】首里城焼失から5年でメッセージ HY、オズワルド、AKINA【コメント全文】 5年前の火災は、県内外に衝撃が走ったが、火災直後から復興への支援の輪が広がってきた。2026年の完成を目指して正殿の再建作業が進む中、音楽や映画などの活動を通して首里城への思いを表現する沖縄出身のアーティスト3組がメッセージを寄せた。 うるま市出身の人気バンドHYは、首里城火災の直後から全国ツアーで集めた寄付金を県に寄付するなどしてきた。沖縄を拠点に活動して25年。「沖縄を離れて分かる沖縄の魅力がたくさんあります。空と海の青や、大自然が教えてくれる大切なサイクル。おじい、おばあが教えてくれる人情。HYは沖縄が大好きです。そんな大好きな沖縄のシンボルの一つが『首里城』です」 復元の過程にも関心を向けているといい、「たくさんの方々が力を合わせて復元される首里城に会いに行く日を楽しみにしています」とつづった。 ダンス・ボーカルグループ「Folder」元メンバーのAKINAは、火災で焼失した首里城をテーマにした映画「不死鳥の翼」で主演を務めた。火災のニュースには歴史好きの夫(タレントのビビる大木)と共に悲しんだと明かし、「復元する首里城は、私の知る姿とは少し変わるかもしれませんが、次世代に向けた変化も大切。首里城とともに進化していこうと、自分自身にも投げかけています」などと言葉を寄せた。 ラッパーOZworld(オズワルド)は火災をきっかけに生まれた楽曲「琉~Ryu~」で県出身ラッパーのAwich(エーウィッチ)やCHICO CARLITO(チコ・カリート)とともに思いを込めた。「何度燃えても復元されて、そのたびに沖縄県民の心も、島への思いも強くなったと思う」と語り、復元を機に「自分たちの文化に興味を持って、世界にアピールし、継承していける沖縄の若者が増えていってくれるとうれしいです」とした。