プロ野球キャンプどこを見る?!「阪神は藤浪復活度がポイントになる」
――打倒広島の1番手は巨人という読みでキャンプを見にいく? 「いえいえ。広島追撃で面白い存在は横浜DeNAですよ。クライマックス 、日本シリーズと勝ち進んだ若いチームに勢いと成長を感じます。まず先発が今永昇太、浜口遥大 、石田健大の左3枚に井納翔一、ウィーランドと5枚が揃っています。パットン、山崎康晃と後ろの2イニングもしっかりとしています。問題は中継ぎでしょう。“ラミレスマジック”と呼ばれましたが、クライマックス、日本シリーズで、今永、浜口、井納を後ろに回したのは、そこに信頼すべき投手がいなかったということなんです。三上朋也も防御率は5点台ですから。勝利方程式と言える中継ぎを作ることができれば横浜DeNAは怖い存在になりますよ」 ――勝利方程式で言えば、阪神が磐石だ。 「桑原謙太朗、マテオ、ドリスの布陣は強力ですね。阪神は藤浪晋太郎がポイントじゃないですか?」 ――そこだね。わずか3勝5敗に終わった藤浪の復活と、新外国人で4番候補のロサリオが使えるか、どうか。 「藤浪は1年目のフォームに戻せばいいと思うんです。勝てているのにインステップだったフォームを矯正したところから、おかしくなって窮屈に投げているように見えるんです。本人が投げたい形で好きなように投げさせればいいのではないですか? オフに肉体を改造して体重も100キロに乗せたそうですね。賛否が出ていますが、エネルギーの出力は筋力から来ます。出力をどうコントロールするかの問題はありますが、その出力をアップさせるためのベースとなる筋力を強化したことは間違いなく藤浪にとってプラス材料です」 ――韓国野球経由で阪神にきた4番候補のロサリオは? 「韓国経由の選手が必ずしも成功するかと言えば、そうではありませんよね。ロッテのナバーロも、韓国で48本打ってあの程度(打率.217、10本塁打で2016年1シーズンで解雇)ですからね。メリットは日本に来やすいというくらいでは。新外国人だけは、オープン戦でガンガン打っても公式戦に入るとからっきしというパターンも、その逆もありますから評価は難しいですね。日本野球への適応力は重要でしょう」 ーーワクワクしてきたね。またキャンプレポートも楽しみにしています! 「僕の視察は石垣島のロッテキャンプからスタートします」 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)