非公開文化財を特別公開 11月2・3日に館山の寺社8カ所で(千葉県)
館山市教育委員会は11月2、3日の2日間、市内の神社や寺院などの協力で、普段は公開されていない貴重な文化財の特別公開をする。8カ所の神社・寺院で、仏像や絵図などが公開される。無料で観覧を呼び掛けている。 市内には約100件の指定文化財や登録文化財があるが、通常は公開されていないものも多いため、所有者や管理者の協力を得て、「文化財保護強調週間」(11月1~7日)に合わせて実施する。 昨年初めて行ったところ、市内外から延べ1000人を超える見学者が訪れるなど大好評だったため、今年は公開場所も増やして実施する。 今回新たに公開場所に加わったのは、上真倉の慈恩院、妙音院、布良の布良﨑神社の3カ所で、妙音院では公開する十王図(地獄絵10幅)について解説をする絵解き(各日午前10時~、午後2時~)も行われる。 市生涯学習課の担当者は「昨年度初めて実施して、予想以上の反響があった。普段見ることができない貴重な文化財が公開されるので、この機会にぜひ、身近な文化財に親しんでもらいたい」と話している。 詳細は市のホームページで。 公開場所や日時、公開する主な文化財は次のとおり。 ▽那古寺(3日午前9時~午後4時)=銅造千手観音立像、木造阿弥陀如来坐像、絹本著色僧形八幡神像、歌舞伎大絵馬 ▽慈恩院(2、3日とも午前9時~午後4時)=地獄極楽図、涅槃図、境内出土縄文土器・石器 ▽妙音院(2、3日とも午前9時~11時、午後1時~3時)=十王図(地獄絵10幅) ▽洲宮神社(2、3日とも午前9時~午後4時)=木造天部像、洲宮神社縁起、懸仏 ▽布良﨑神社(2、3日とも午前9時~午後4時)=布良﨑神社縄文時代石棒、寺崎武男奉納画 ▽自性院(2日午前9時~正午)=木造阿弥陀如来坐像 ▽大巌院(2日は午前9時~午後4時、3日は午前9時~正午)木造阿弥陀如来坐像、慶長十三年紀年肖像彫刻、十二因縁論、元應板碑 ▽千手院(2、3日とも午前9時~午後4時)=石造地蔵菩薩坐像、石造千手観音菩薩坐像、附石造不動明王立像・石造毘沙門天立像