夫は買い物のたびに「1枚3円のレジ袋」を購入します。「ゴミ袋にも使えるからエコバックよりお得」と言っていますが、本当でしょうか?
容器包装リサイクル法の改正に伴う「レジ袋有料化」から4年がたち、買い物にはエコバッグを持参する方も増えてきました。一方、「急な買い物だからレジ袋が必要」「エコバッグを持っていくのが面倒」などの理由で、レジ袋を買い続けている方もいるかもしれません。 なかには「ごみ袋に使いたいからあえてレジ袋を買う」という方もいるようです。「ごみ袋」を買わずに、レジ袋を毎回購入するのは、本当にお得なのでしょうか。当記事では、コンビニのレジ袋を毎日買うケースを例に、「レジ袋」と、ごみ袋用にスーパーなどで「ポリ袋」を購入した際のコストを比較してみたいと思います。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
コンビニで毎日レジ袋を買うと年間「1095円~2555円」程度の出費となる
容器包装リサイクル法改正に伴い、2020年7月よりプラスチック製買物袋を扱うすべての小売事業者は「レジ袋」の有料化が義務付けられました。 経済産業省はレジ袋の有料化について、「海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの解決に向けた第一歩として、プラスチック製買物袋の有料化を通じて、マイバッグの持参など、消費者のライフスタイルの変革を促すことが目的」と述べています。 実際、レジ袋の有料化後は、コンビニのレジ袋辞退率が有料化前の約23%から約75%に大幅に上昇したという調査結果も出ています。 一方、環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室「みんなで減らそう レジ袋チャレンジ」広報事務局が2020年に実施した「令和2年11月レジ袋使用状況に関するWEB調査」によると、2020年11月計測時において、28.1%の方が直近1週間の間に買い物をした店舗でレジ袋をもらった、または買ったと回答しています。 理由について尋ねると、39.9%の方が「マイバッグを持って出るのを忘れたから」、30.6%の方が「ごみ袋として利用するなど必要だったから」と回答しています。一定数の方は有料化後もレジ袋を利用し続けていることが分かる結果となりました。 ごみ袋などに再利用は可能なものの、気になるのはレジ袋のコストです。コンビニ大手3社のレジ袋価格を調べてみると、表1のような結果となりました。 表1