J1と海外クラブ必見!? J2からステップアップ濃厚な選手(4)得意なゾーンで脅威に! 東北で輝く若き逸材
2024明治安田J2リーグのレギュラーシーズンが幕を閉じた。各クラブが激しいバトルを繰り広げる中、才能を開花させて輝いた選手も多くいた。今回は、J2で飛躍を遂げた選手たちから、J1や海外クラブに推薦したい逸材を厳選して紹介する。※スタッツは『transfermarkt』、各データは『jleague.co』を参照。
MF:相良竜之介(さがら・りゅうのすけ) 生年月日:2002年8月17日(22歳) 所属クラブ:ベガルタ仙台 2024リーグ戦成績:36試合9得点3アシスト サガン鳥栖のアカデミーで育った相良竜之介は、2021年にトップチームに昇格を果たしたが、プロの舞台では出場機会に恵まれずにいた。2023シーズンに期限付き移籍でベガルタ仙台に加入し、J2リーグで18試合に出場し、3得点を記録。今シーズンから完全移籍に切り替わり、見事にブレイクを果たした。 開幕戦の大分トリニータ戦で得点を挙げ、好スタートを切った相良は、その後もコンスタントに得点に関与。左サイドからドリブルを仕掛けて中にカットインして右足でゴールを狙う形が十八番で、元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロが得意としたゴール左斜め45度の位置は、「相良ゾーン」と呼ばれるようになった。 8月以降、相良は先発の機会が減少していたが、10月19日の第35節・横浜FC戦でリーグ戦で4試合ぶりに先発起用されると、右サイドからのクロスが相手DFに当たって高く浮き上がったボールを左足でうまくおさえたダイレクトボレーを豪快に決め、チームに先制点をもたらした。 試合後、相良はクラブ公式サイトで「ここしばらく、なかなかうまくいっていなかったなかでいろいろな思いがあって、こうやってスタメンのチャンスが巡ってきて、『ここで絶対にやってやろう』とだいぶ強い気持ちでのぞめたので、結果を残せたのは良かったと思います」と語り、9試合ぶりの得点を喜んでいた。 相良は、ドリブルで相手をかわすだけではなく、得意の右足なら抜ききらずにコースを狙うシュートも巧みだ。ここに横浜FC戦で見せたような強烈な左足のシュートも加われば、相手選手にとってより一層手ごわい選手となるだろう。 相良は22歳と若く、さらなる成長が期待できるため、左サイドから個の力で違いを生み出したいチームは補強の候補に挙げているかもしれない。
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