ＤｅＮＡに敗れ、引き揚げるソフトバンク・小久保監督

◇３日　ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２４第６戦　ＤｅＮＡ１１―２ソフトバンク（横浜） 　ソフトバンクは２連勝から４連敗で日本一を逃した。ネット裏で見守った本紙評論家の与田剛さんは、「このシリーズはＤｅＮＡの投手陣がよかった」と振り返った一方、この日のソフトバンクの継投を含めた采配に疑問符をつけた。 ◆ソフトバンク柳田悠岐、「はえーし、、、」【写真】 　ソフトバンクは柳田の２ランで２点差に詰め寄った４回、先発の有原をあきらめて尾形にスイッチすると、５回は今季すべて先発で９勝４敗のスチュワート・ジュニアを投入した。だが、１死から戸柱に中前打、森敬に四球、代打・佐野に右前打を許して満塁とされると、桑原に押し出し四球。さらに梶原に中前適時打を浴びた。この時点で４番手の岩井に代えたが、牧を二直に封じるも、オースティンに押し出し死球を与え、筒香に左中間への３点適時二塁打、宮崎に左中間適時二塁打を浴びて、この回一挙７点を失った。 　２―４の段階で「次の１点が大事」と話していた与田さんは継投について、「佐野の場面で代えるかなと思っていた。スチュワート・ジュニアは四球を出したように制球が悪かったし、ソフトバンクは先発以外に９人の投手がベンチ入りしていて、左投手は２人いた。左に限らずとも、負けたら終わりの試合だけに、続投ではなく、ほかの選択肢はなかったのかなと思う」と振り返った。 　また、気になったポイントとして挙げたのが０―０だった２回の攻撃。先頭の近藤が中前打で出塁するも、続く栗原をそのまま打たせて３球三振。さらに牧原大が二ゴロ併殺打に倒れ、無得点に終わった。与田さんは「近藤は右足首に不安を抱えていて、シーズン中はバントという作戦をほとんどしていなかったが、それでもずっと点が取れなかった状況。選手を信じるのも大切だが、バントなど、采配で流れを変えるのも必要だったのではないかと思う」と話した。